チョコレートバイヤーみりの世界の果てまでチョコレート!レアもの探して、どこまで行く!?

南アフリカのチョコレート

2020.11.27

前代未聞の日本初上陸! 南アフリカのジャック ラビット

みなさま~、今年の「幸福のチョコレート」の目玉のひとつ、南アフリカより日本初上陸のショコラティエ〈ジャック ラビット〉をご紹介します!
南アフリカ共和国、どこにあるかご存じですか?
ここここ!ここですよ!

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めっっっっっちゃ遠い。
何回飛行機を乗り換えなければらないのでしょう? 30時間くらいかかるそうです。
そんな遠くから、ようこそ日本においでくださいました。

こちらが、そのジャック ラビットの度肝を抜く最先端チョコです。
どうです?! カッコいいいいぃぃぃ! でしょう?
まるで工芸品です。

20201127103527.jpg手のひらサイズのハートチョコも、ひとつひとつハンドペイントですよ! すごいでしょう?

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私が20年以上この仕事をしていて、今回初めてのことがありました。

ジャック ラビットの女性ショコラティエ、ステファニーさんとZOOMでミーティングをした時のことです。
まず部屋が真っ暗なんですよ。
「今、停電中なんです」と。
え? あ、そう。アフリカあるある?
電気が止まってるからサンプル作れなかったと。日本での写真撮影にも間に合わないと。えー。じゃあもう無理ですね...と、普通だったらここで採用を取りやめるところです。

ところが彼女は「明日プロのカメラマンにアトリエに来てもらって、撮影したデータを送るからそれでいい?」と言うのです。
私たちはこれまで自社で撮影することを絶対のポリシーにしてきたので、先方からの写真提供はお断りしてるんですが、「これも今この状況だからこそ。これもありかな...」と思えて来たんです。
私、撮影指導からしました。「白バックで撮ってね」「断面を見せてね」などなど。こんなことは初めてです。

そしてステファニーが言うには、「アフリカ勢初上陸として、私はアフリカらしい表現を考えている。ピンクのヒョウ柄をハンドペイントしたい!」と。
うーん、日本で使える色素のこととか考えたら、普通だったらあり得ないです。「あ、もう茶色で」と言っているところです。でも、それもありかな...と。だって「そうしたい」と彼女がパッションを込めて言っているのです。

しかも話はこれだけでは終わりませんでした。
彼女はさらにとんでもないことを言い出したんです。

「私が日本に行って作ります」

え? 今なんて?

いやいやいや、あなたが日本に来ちゃったら、チョコが「日本製」になって「南アフリカ製」じゃなくなっちゃう。
世界のローカルチョコレートを集めるのが私の仕事なのに、それじゃあ話が変わってきちゃう。

そう説明して説得しようとするのに、彼女は食い気味に、
「もう、日本の南アフリカ大使館にも話をしたし、東京でキッチンも借りてヴァローナ・ジャパンにも話をつけたわ!」
と言うのです。

えええーーー。こんな話は今まで聞いたこともありません。

でも、南アフリカの若いショコラティエである彼女のキャリアにとって、今回のことがどんな大きな転機になるか?と考えたとき、彼女の思いを尊重したいと思うようになったのです。
オンラインでも顔を見て話をすれば、ほだされると言うか「応援したい」という気持ちになるものです。


でもこんな話はあまりにリスキーでややこしいので、社内で誰か止めてくれないかと思って、フェリシモの検品室に相談したんです。
商品スペックに「原産国:南アフリカ(日本かもよ?)」って書かなきゃいけない商品なんて、あり?そんなのあり???
でも、検品室も彼女の思いにほだされたのか、「ちゃんと事情を説明できるならいいんじゃないですか?」となり、結局カタログに掲載することが決まったのです。

もうこれはもう1つのプロジェクトです。
ステファニーを応援するビッグ・プロジェクト。

インスタライブでこのことをお客さまに話したら、その場で「ステファニー企画」という名まえが付いて、みなさまが「私も応援します!」と口々におっしゃるのです。なんかもう何もかもが前代未聞すぎて、笑えてきました。話を聞いた人全員が共犯者で応援団です。

面白かったのは、最初、彼女を思いとどまらせようと思って、
「チョコはいいとして、パッケージはあなたが持って来なくちゃいけないのよ? 大丈夫? 重いよ、紙は」と私が言ったら、
「大丈夫。服も持って行かないわ! パッケージだけかばんに詰めて持って行く」と言うのです。なんだかもう可愛くて。



そんなステファニーと女性ばかり4人のチームのみんなの写真を送ってきてくれました。とっても可愛いですが、彼女はこう見えて南アフリカでは超有名なショコラティエで、アフリカ大陸で唯一チョコレートアワードを受賞していたり、ぐいぐい頭角を現している実力派です。

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そうそう、送ってきてくれたチョコの写真も、カタログに載っているのは白バックの写真ですが、こんな渋い写真も送られて来て、スタッフはしばらく沸きに沸いていました。いかにも海外の人が撮った写真!って感じでしょう? 日本人だったらこうは撮らない。これもまた個性だなと思います。

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そんな彼女たちが、書いて掲げてくれたメッセージボード。ハートがいっぱい♪ 愛情が溢れています。

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インスタライブでジャック ラビットのことを話した回の動画をYoutubeにアップしていますので、見逃した方、良かったら聞いてください。



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