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2019.6. 6 パンツと靴下とボクを残して......~15歳ロンドンバレエ留学物語~[瀬戸口高史さん(その2)]

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バレエは数時間にわたるドラマを、言葉を使わずに、からだだけで表現する芸術。言葉の壁がないため、お芝居など他の舞台芸術よりも「国境」を意識することは少ないかもしれません。
しかし、15歳の少年にとってのバレエ留学は、一大決心の大冒険。
第2回目の今回は、瀬戸口さんの15年にわたる海外生活について伺います。

お話の最後には、 足が命! のバレエダンサー直伝の「ヒール疲れに! 足の甲リラックスマッサージ」をご紹介。ヒールを履く方、立ち仕事をされている方など、お疲れ足さんの毎日のケアに役立ててください。

※前回(その1)の記事から読む


きっかけは、バレエ学生のホームステイ

ここで、瀬戸口さんに幼少の頃の写真を持ってきてもらいました。

カナメ) この立ち姿、周りの子とはすでに違う雰囲気をかもし出していますね。美しい。ダンサーの風格があります。(と、写真を指差す)あれ?今とは違って直毛ですね、サラサラ!(笑)

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瀬戸口) 6歳からバレエを習い始めていて、小学校1~2年生で初舞台。楽しかったことしか覚えてないですね。もうこの頃は「バレエで生きて行く。外国へ行って勉強する」と心に決めていました。髪はだんだんうねってきたんです(笑)。今ではセットが必要ないくらいのくせ毛です。

たにー) 写真を見ると、すでに「バレエが得意な瀬戸口クン」として近所では有名だったのだろうな......と想像できます。でもそれだけではなく、「バレエで生きる」「外国へ行く」ということまで具体的に決めていたんですね?

瀬戸口) 決めていました。ミラノスカラ座のバレエ学校が日本公演に来たことがあって、生徒さんが我が家にホームステイしたんです。数日間ですが一緒に過ごすことができて「礼儀正しく、美しく、バレエが凄くうまい」ことに感動しました。そのことがきっかけで「卒業後は留学する」と心に決めました。

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2週間の予定が3か月の滞在に

カナメ) 15歳で海外へ単身でバレエ留学されたという経歴を拝見したのですが。

瀬戸口) はい。中学卒業後の春休みにイギリスでバレエのワークショップがあり、短期留学をしました。以前ロンドンで指導を受けた先生から「両親と一緒に2週間こちらへ来ませんか」と連絡があったんです。そのセミナーの最中に「このままここに残っていいよ」と急に言われて(笑)。で、そのまま......。

カナメ) そんなドラマみたいなこと、あるんですか!?

瀬戸口) いや、ボクもびっくりですよ。春休みの2週間だけの予定だったのが夏休みまでロンドンに滞在することになって。もうね、急すぎて下着も足りないわけですよ(笑)。そんなに長い間いると思わなかったので。そしたら、両親は「とりあえずパンツと靴下、買っておいたよ」って、そのままボクを残して......(笑)。


流れには乗ってみる

たにー) ええっ? 住む場所は? 急遽そんなことになって戸惑いもあったのでは?

瀬戸口) 住んだのは寮です。もちろん個室ではなくて、何人かで使っている相部屋に仮設のベッドを入れてもらって。覚悟も準備も何もないので(笑)戸惑いも特に無く......。流れに任せるというか、身の回りに起こったことは基本、受け入れることができると思ってましたね、当時から。

たにー) 部屋の広さや初対面でのルームシェア、生活環境で苦労されたんじゃないですか?

瀬戸口) 不便であっても自分の目標を達成するために「この先生に習いたい」「自分のレベルを上げたい」と強く思っていて、そのことで前に進んでいるのが実感できた日々だったので、特に「苦労をした」みたいには思わなかったですね。

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「まあそういうこともあるかな」と尊重する

カナメ) お話を聞いていると、急なできごとにも動じないというか、ご機嫌に向き合っていらっしゃるというか。

瀬戸口) 実は感情の起伏は激しいんですが、コントロールは敢えてせず、自分の意見はきちんと伝えるようにしています。
ただ、意見を言うときに気をつけているのが「強要しない」「勝とうとしない」ことですね。意見が違っても「まあそういうこともあるかな」「その気持ちもわからなくはないな」と、いろいろな視点があることを理解して付き合うようにします。それぞれといい距離感で機嫌よく(笑)。
バレエ学校にはさまざまな国の人がいて、習慣も考え方も違うので、それぞれが「意見が違っても嫌いにはならない」関係でいられました。
相手を尊重しながら自分の意見を言うことができるようになったのは、多感な時期にこの環境にいたからだと思いますね。

カナメ) まだ高校生の年代ですよね? 夏休みやお正月には帰国して日本のお友だちとも遊んだりしましたか?

瀬戸口) いや、あまり日本の友達はいないんです。というか、欲したこともなくて(笑)。日本に戻ってきて同窓会なんかに出ても他の人とは「ちょっと違う」扱いを受けることが多かったですね。状況が、日本の高校生とは違うので仕方ないかもしれませんよね。
留学先では遊びに行ったり食事をしたりする友だちはたくさんできました。


いじめ体験と脱出のコツ

たにー) 中学卒業後にロンドンに渡られて、バレエ学校を卒業後プロになられたんですね。イギリスだけなく他の国でも活動されていますが、いわゆる日本でいう「バレエ団」を移籍するということですか?

瀬戸口) プロのバレエダンサーが所属する組織を「バレエカンパニー」と呼びますが、会社のようなものなので部署移動や転職もあります。どこでも3年くらい在籍していると他のダンサーのキャリアや個性との兼ね合いで、自分に来る役がだいたい決まってくるんです。ボクはあまり自分を「キャラ付け」してしまいたくなくて、「どうしようかな」と考えているときに、別のカンパニーのオーディションを紹介されることが多かったです。でも、先生方同士で決められてしまったこともあって、突然事情がわからないままに「じゃあ次はこの先生のところで頑張って! 」と送り出されたこともありました。

たにー) 環境が変わること自体は、抵抗がないとおっしゃっていましたね。

瀬戸口) はい。バレエのために行くので、生活環境にこだわりは無いんですが、移った先で、いつも必ず「歓迎される」わけではなくて......「いじめ」にあったこともありました。

カナメ) それは、ツライ......。

瀬戸口) 現地に着く前にキャストの発表があって、主役の弟役のアンダースタディ(代役)に指名されていたんですね。まだ一度もそこでは踊っていないのに「知らないヤツが突然いい役をもらってる」となったわけです。その後にボクが到着して......。

カナメ) 同世代の人にとっては自分の立場を脅かす人材だと認識されたのでしょうか......。心が折れるとか、「もう帰る!」みたいな心境にはならなかったのですか?

瀬戸口) 同世代だけでなく、ずっと年上のおじさん(笑)にも、ですよ。あと日本人にも......。まだ17歳で若かったので、役が付くことに関して良く思わない人もいたんでしょうね。1、2ヵ月はいじめが続きましたが、同じ時期に移籍してきた「同期」の子とは仲よくやれていました。その子は周りとすぐに溶け込めていたので、その子を交えて過ごすうちにハイキングや食事に行ったりもして、徐々に仲よくなることができました。同期がいてくれて心強かったですね。

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バレエの基本の「き」

たにー) ところで、そもそも......のお話をお聞きしたいのですが、バレエダンサーというのはバレリーナのことですか?

瀬戸口) 男女ともにバレエダンサーと最近は言いますね。バレリーナ(女性)、バレリーノ(男性)とはあまり言わなくなりました。バレエダンサーは主にカンパニーに所属しています。朝から晩までバレエのレッスンなり公演に出演して収入を得ます。役が付いても付かなくても、ある程度の金額は保証されます。あとは役のランクで収入がプラスされるシステムです。物価が高い国では一般的に収入も多いですね。ボクが経験した中では香港が比較的お給料がよかったです。

カナメ) 日本とは違う部分も多いかと思うのですが、海外のカンパニーでは年間にどれくらいの公演をされるのでしょう?

瀬戸口) 年間200公演くらいですね。日本と違うのは、これだけの公演数ができるだけのお客さんが入るということですね。

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まずはバレエファンを増やすことから

たにー) 実は、まだ一度もバレエの舞台を生で見たことが無いんです。

カナメ) 私もです。常にバレエが上演されている劇場というのも無いですし、突然見に行って自分にもわかるものなのか不安もあって......。

たにー) でも、先ほどのワークショップで女性バレエダンサーさんの踊られている姿を見て「劇場で観てみたい!」と思いました。

瀬戸口) まだまだバレエは日本ではハードルが高くて、チケット代も高くて(笑)多くの方に見ていただいていないと感じています。なので、舞台だけでなく学校や高齢者の方の施設などに出向いて、衣装をつけてメイクもしたダンサーに実際に目の前で踊ってもらっています。バレエの美しさに触れてもらうことで「キレイなものを見るのは楽しい」「こんな風に踊れるようになりたい」と、ファンを増やすことが必要だと感じています。

15年にわたる海外でのバレエ留学を経て、バレエの技術や相手を思いやるコミュニケーションのコツなど、さまざまなスキルを身に着けて帰国された瀬戸口さんは、日本のバレエ界に根付く課題に気づき、具体的な取り組みをスタートさせました。それは、若いバレエダンサーや、それを夢見る子どもたちの為だけでなく、私たちのような「バレエに興味はあるけれど舞台を見たことがない」人たちを劇場へ出向いてもらうための仕掛けや環境づくりです。 次回は、ご自身のカンパニーを立ち上げた理由や現在の活動について伺います。

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トウシューズで美しいポーズを決めるバレエダンサー直伝の「ヒール疲れに! 足の甲リラックスマッサージ」はこちらです。ヒールや立ち仕事の疲れは明日には残さずリフレッシュ! すっきりとした足で眠りましょう。

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【瀬戸口高史さんストーリー】
  すべての記事:
その1:ジャンクフードと海外ドラマが大好き!~バレエダンサーのオフ時間~

小ネタ:バレエダンサーに教わる「カンタン・美姿勢チェック」

その2:パンツと靴下とボクを残して......~15歳ロンドンバレエ留学物語~

小ネタ:バレエダンサーに教わる「ヒール疲れに! 足の甲リラックスマッサージ」

その3:なぜ君はイタリアで踊っているんだ? ~日本帰国を決めたひと言~

小ネタ:バレエダンサーに教わる「外反母趾予防の足指エクササイズ」

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この記事を書いたキュレーターは……
ミニツク パートナー がっちゃん

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