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2019.7. 3 なぜ君はイタリアで踊っているんだ? ~日本帰国を決めたひと言~[瀬戸口高史さん(その3)]

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15歳でイギリスに単身バレエ留学を経て、プロのバレエダンサーとなった瀬戸口さんは、香港、ミラノ、トリノ、スウェーデンと各国のバレエカンパニーで活躍し、30歳で帰国。
とはいえ、現状、日本ではバレエ鑑賞はまだまだハードルが高く、限られた人たちの趣味でしかありません。その課題を改善するために、ご自身で神戸を拠点とした教室とカンパニーの立ち上げに取り組まれました。

いつものように、最後に小ネタをご用意しています。多くの方が痛みや指の変形に悩む外反母趾が今回のターゲット。「外反母趾予防の足指エクササイズ」毎日のリラックスタイムに取り入れて、健やかで美しい足を目指しましょう。

※前回(その2)の記事から読む

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「はまり役」はないほうがいい?

カナメ) 他国では、年間200公演のバレエ作品が上演されるとのことですが、2日に1回以上ということですね? そうすると演目も多彩でしょうし、練習も多くこなさないといけませんね。

瀬戸口) そうですね、本番が始まったら、練習と本番以外に、次の公演に向けてのリハーサルが始まります。
年間200公演もあるので、もちろん同じ作品も上演します。振付師によっては、同じ演目でも全く別のものになるので、踊る機会の多い白鳥の湖や、眠れる森の美女などの有名作品も、いちから練習を重ねます。

カナメ) 素朴な疑問なのですが、主役の人はずっと主役なのですか?

瀬戸口) いえいえ、演目すべてで主役をする人というのは、いないと思いますよ。役柄ごとにオーディションがあります。
一方で、自分の個性や踊りとイメージがぴったりな「はまり役」というのが出てくることがあるんです。
 例えば、陽気な村娘の役がぴったりで好評価を受けると、つぎに別の役が回ってくる前にまた陽気な村娘の役にお声がかかるんです。
そうして長年同じ役を踊り続けて技を磨かれる方もおられますが、僕は、ダンサーのチャンスを減らすことになるんじゃないかとも思うんです。

カナメ) 「はまり役」がないほうがいいと?

瀬戸口) はい。今は教える側になり、子供たちを指導していて思うのですが、個性は変化しますし、意外な一面の方が輝くかもしれません。 主役のお姫様を目指すことだけが目標だともったいないんですね。村娘には村娘の、妖精には妖精の輝きがあって、そこでどう輝く力をつけるかが大切だと思うんです。周りから決められたイメージで型にはまってしまうのは、せっかくのチャンスがもったいないなと。
長年はまり役を踊られる方は、ファンも多いし、観客の数も見込めます。しかし、10年も同じ人がその役を踊り続けることで、ほかの人にその役が回らないということも、よくないんじゃないかなぁと僕は思うんです。新しい人がチャレンジするチャンスを減らしてしまうんではないかと。
僕は変化が好きなので、僕個人の好みかもしれませんが(笑)。

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現在の活動のきっかけは、恩師のひと言

カナメ) 各国のカンパニーを経て、30歳で日本に戻られましたが、何かきっかけになるような出来事があったのですか?

瀬戸口) ローラン・プティさんという世界的に有名で、日本のことを好きで、バレエ界のこともよくご存知な振付師の方がいらっしゃるんです。ボクが尊敬する恩師なのですが、ある日イタリアのミラノスカラ座のエレベーターでバッタリ会ったときに、「なぜ君はイタリアで踊ってるんだ? 」と突然聞かれて、とっさに「日本にはバレエの仕事がイタリアほどたくさんないから」とその時は答えたんです。すると「日本には素晴らしいダンサーがいっぱいいるし、踊る環境もいっぱいある。だから君みたいな人は日本のバレエ界に尽くさなければ」と、思いがけず言われたんです。

たにー) 海外でバレエ留学という夢をかなえて、イタリアでがんばっておられる真っ最中にですよね? その時に「日本のバレエ界に......」 と言われたんですか?

瀬戸口) そうなんですよ。そのときは、ダンサーとして踊るのが楽しくて、一生懸命で、それで充分で。だから当時は「そんなことするものか! 」なんて思って(笑)。しばらくは、その時の会話は忘れてしまっていたんです。でも、その後にスウェーデンでケガをして「そろそろ別のところに行きたいな」と考えていたころ、若いダンサーを指導する機会があったんです。さまざまな質問をされ、自分なりに答えを出すことに思いがけず充実感を覚えていました。スウェーデンで完治しなかったケガの治療を日本でする予定だったこともあり日本に帰国したのですが、ちょうどその時に恩師の「日本のバレエ界に尽くさなければ」という言葉を思い出したのが、今の活動の基本になっていると思います。

たにー) 現在のような、バレエの要素を取り入れたストレッチなどのワークショップの活動をスタートされたきっかけは?

瀬戸口) 自分のケガの体験から、日本の医師や理学療法士と一緒に「バレエを使って多くの人に健康になってもらおう」とプログラムを作成しました。音楽に合わせてバレエの基本を取り入れたストレッチで、高齢者や子どもたちとからだを動かすワークショップをつくりはじめました。

さまざまな学校や施設でワークショップをやっていく中で、瀬戸口さんは「自分が踊って観客に見てもらうことよりも、参加者の方がバレエの要素を楽しんでくださっているのを見ることの方が楽しいなぁ」と感じられたそうです。目の前の人に役立っている、喜んでもらっているという実感が得られ、充実した気分を味わえたとき、改めて恩師の「日本のバレエ界のために尽くさなければ」という言葉を思い出したそうです。
ケガをして初めて、さまざまな境遇にいるダンサーの気持ちや身体を動かしにくい人たちの気持ちに気づき、その後の幅広い活動に繋がりました。

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目指しているのは「ダンサー」の地位向上

カナメ) ワークショップ以外では教室を神戸で開いておられますね。  

瀬戸口) ワークショップではバレエを知らない人に向けて「バレエをより多くの人に知ってもらう」活動をしています。子どもから大人まで通えるバレエ教室も開いていて、からだを壊さずにバレエを楽しめるように基礎から技術を伝えて、プロを目指す若手も育てています。あと、教室とは別にバレエ公演を企画・主催するカンパニーを、バレエダンサーの地位向上を目指して立ち上げました。

たにー) バレエダンサーの地位向上というと?

瀬戸口) 日本ではバレエだけで生計を立てられる環境ではまだなくて、ダンサーはバレエとは別にアルバイトとなどを掛け持ちをして暮らしている人が多いのが現状です。劇場で公演に出演する場合でも、自らが費用を負担することも少なくありません。なので、きちんとバレエだけで生活が成り立つような仕組みをつくりたいと思ってバレエ公演を主催する会社(カンパニー)を作りました。ただ日本には長年の慣習やしきたり的なことがあって、まだまだ思うようにはいきません。でも、ボクの場合は海外でのバレエ経験がほとんどでしがらみがない分、そのあたりを変えていくことができるんじゃないかと思ってるんです。自由なんですよ。

たにー) ミニツクのプログラムに参加しようと思われたのは? また、受講者の方に伝えたいことはどんなことでしょうか?

瀬戸口) 健康のためにからだを動かすエクササイズだけではなくて、音楽とバレエの動きを味わって、からだとともに心も動かす気持ちよさを体験してもらいたいと思いました。プログラムの中には、さまざまなバレエの演目について解説もしています。それを見て「劇場で見たい」と感じてもらえればうれしく思います。

カナメ) 美しいものにあこがれはあっても、日々、あくせくしてしまって、優雅で豊かな時間を忘れてしまっていますよね。

瀬戸口) 忙しいと「バレエを見る時間があったら家で休みたい」と思うのが自然だと思います。でも、じゃあ家で何をしているのかというと、スマホやテレビを見て終わりで結局何もしなかった! なんて夜に悲しくなることってありませんか?(笑) インドア派の僕が言うのもなんですが、おしゃれをして劇場に出かけるのもいいでしょうし、そうでなくても家で少しの時間で音楽とストレッチでリフレッシュしてもらえたらいいなと思います。そして、やはりバレエを好きになって「一度本物を観たいな」と思ってもらうきっかけになればと思います。

カナメ) このプログラムが「バレエ」という新しい趣味を見つけるきっかけや、からだを整えるリフレッシュの習慣になるといいですね。今日はありがとうございました。

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さて、「美姿勢・簡単チェック」「足の甲マッサージ」に続き、気になる小ネタの最後は「外反母趾予防の足指エクササイズ」です。今回も、瀬戸口先生にコツを教えてもらいました! 日々の積み重ねが痛みや変形から美しい足を守ります。ぜひ続けてみてくださいね。

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【瀬戸口高史さんストーリー】
  すべての記事:
その1:ジャンクフードと海外ドラマが大好き!~バレエダンサーのオフ時間~

小ネタ:バレエダンサーに教わる「カンタン・美姿勢チェック」

その2:パンツと靴下とボクを残して......~15歳ロンドンバレエ留学物語~

小ネタ:バレエダンサーに教わる「ヒール疲れに! 足の甲リラックスマッサージ」

その3:なぜ君はイタリアで踊っているんだ? ~日本帰国を決めたひと言~

小ネタ:バレエダンサーに教わる「外反母趾予防の足指エクササイズ」

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この記事を書いたキュレーターは……
ミニツク パートナー がっちゃん

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