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2019.12.26 おばあちゃんの畑を「私の作品」に ~私にしかできない花屋を~[橋本夏美さん(その2)]

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生まれ育った故郷である滋賀県甲賀市で、パンとお花のお店 「ウルーウール」 をご主人と営む橋本夏美さん。お花に関わるきっかけからお話を聞き進めてみると、意外な事実が発覚! 実は、さまざまなターニングポイントを乗り越えて、今に至るのだそうです。

どんなことにも誠実に向き合う夏美さんは優しい笑顔とは裏腹に、とても意志が強く情熱的。ブレない生き方を貫くためには、まずは「好き」なことを追い続ける「信念」と、「勇気」を持ち合わせる必要があるようです。

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お花と歩むきっかけは......?

カナメ) お花と関わるお仕事に就かれたきっかけについてお話を聞かせてください。

夏美) 大学2回生のときに近所のスーパーのお花屋さんでアルバイトをしたのが最初ですね。とても繁盛しているお店だったので常に忙しくしていました。卒業と同時にそこを辞めて、結婚式場で働き始めてブーケや会場の装飾のためのお花を担当していました。婚礼は土日がほとんどで、生花は何日も前から準備ができるわけではないので、前日に徹夜とか......。

たにー) それはかなりハードな働き方ですよね。

夏美) そうですね(笑)華やかなブライダルの現場はとてもやりがいもありましたが、忙しすぎたこともあって燃え尽きたというか、やりきったというか......。

たにー) 結婚式場の仕事を辞められたわけですね?

夏美) はい。そのあとは、京都にあるカフェを併設したお花屋さんに勤めました。フランスが好きなオーナーさんのとてもおしゃれなお店でした。そこに合うかわいいお花を作って、カフェに飾っていると買ってくださるお客さまやアレンジをオーダーしてくださるお客さまもいて。そのあとは路面店のお花屋さんで正社員として働きました。そのお店のオーナーは厳しい方でしたが、私をとても応援してくれていて、週末に個人的にアレンジメントの教室をすることを許してくれただけでなく、わざわざオーナー自ら場所探しまでしてくださって、本当にありがたかったです。いずれは独立したかったので、こんな機会があって本当に恵まれているなと感じていました。

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カナメ) 大学生の時にお花屋さんでアルバイトをしたのがきっかけだったんですね。ところで大学では何を専攻されていたのですか?

夏美) 実は、教育学部で小学校の先生になる勉強をしていたんです。

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人生を考えるきっかけは、お父さん。

たにー) えっ? そうなんですか? でも先生にはならなかったんですね。

夏美) はい、教員免許は取りましたが採用試験は受けずに、先ほど話したように結婚式場のお花の仕事に就きました。大学生のころに「あれ? 自分はもうちょっと違うことをやりたかったんじゃないかな?」と、ふと思うことがあって......もしかしたら偶然なのか、いやそうではないのか、自分ではわからないんですけど、実はそれまで病気がちだった父がその頃に亡くなったんです。私が19歳の時でした。当時は父の死が自分の進路に影響したとは考えていなかったのですが、後になって考えると「時期が合う」というか。

カナメ) ご自身の将来について、改めて考えたということでしょうか?

夏美) そうですね。自分の「人生について」考えるきっかけになったことは間違いないです。「好きなことをやらなあかんのちゃうかな」と、初めて強く思ったんですね。


行く道を教えてくれたのは、おばあちゃん。

たにー) そして「お花をやろう」と決められたのですね?

夏美) はい。子どもの頃の記憶なんですけど、今の私が住んでいる家の前にある丘が、以前はおばあちゃんの畑だったんですね。そこでおばあちゃんは花を育てていて、時々季節の花を新聞紙でくるんで「学校に持っていきなさい」と持たせてくれたんです。学校に行って先生に渡すと、先生が教室に飾ってくれますよね。それを見ながら、ちょっとうれしくて、ちょっと誇らしいというか(笑)。そんな気持ちを思い出したんです。

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誰もがなれるお花屋さんじゃなくて。

たにー) 進路変更を決意したとき、周囲の反応はどうでしたか? おそらくとても驚かれたと思うのですが......。

夏美) はい、なかなか理解してもらえませんでした。アルバイト代を貯めて、3回生のときにフラワーアレンジの資格取得のために夜間の専門学校に通い始めました。母は私が先生になるものだと信じていたので「花の学校に通うから学費を出して」とは言えなかったですね。友だちに打ち明けると、みんな応援してくれるのに、大人はなかなかわかってくれない(笑)。最初のアルバイト先のお花屋さんのおばちゃんに「お花屋さんになる」と言うと、喜んでくれるかと思いきや......。

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カナメ) 友だちみたいに「頑張って!」とはならなかった?

夏美) その通りです。「花屋には誰でもなれるけど、学校の先生は誰にでもなれるものじゃない、もったいない」と言われてしまって。今の年齢になると理解できるのですが、当時は「私は誰にでもなれるようなお花屋さんにはなりたいわけじゃない」なんて、少しとんがっていたかな。

たにー) でも、例えば教育実習に行くと子どもたちが懐いてくれたりしますよね? そんなときに「やっぱり先生に......」という気持ちには、ならなかったんですか?

夏美) 全然!(笑)。先生とお花屋さんのどちらか? という考え方をしたわけではなくて「生き方」として、好きなことをして生きてゆきたいと考えていて、例えば10年後に今よりもっとおもしろい人生になることを想像して「お花屋さんになる」と決めたんです。ただ、高校生のときには学校や学部の選択をする機会はあっても、「生き方」や「職業」について、深く考えるきっかけがないままで、「先生でいいかな」と決めてしまったんですね。それまでは「好きなこと」について考えるチャンスが無かったんです。


おばあちゃんの畑を「私の作品」に。

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カナメ) お花屋さんとしてのキャリアもさまざまな経験をお持ちですが、そこに至るまでも、実は紆余曲折があったんですね。
最後に今後の夢やプランなど、将来について考えていることがあれば教えてください。

夏美) おばあちゃんが亡くなってから、家の前の畑が荒れたままだったので、今、そこを庭にするために土を耕したりレンガで道を作ったりしています。庭がひとつの作品として鑑賞できるための導線を作っているところですね。ガーデニングとはまた違って、花材として店で売ったりワークショップの材料にできる花をそこで育てたりしてみたいんです。フレッシュなものを売れるのはとても嬉しいので。

たにー) まさに「夏美さんにしかできない花屋さん」ですね!

夏美) そうですね! それが夢ですね。幸い夫は庭仕事が好きですし、お客さまにも呼びかけて一緒に楽しんでお手伝いをしてもらっています。今は子どももまだ手がかかるので「少しずつ」を心がけていて、植えたい植物をリストアップするのが楽しいですね。もしかしたら「完成」と言える日は来ないのかもしれないけど、私がおばあちゃんになっても続けていられるんじゃないかな? と思ってるんです。

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カナメ) 長い期間をかけて、大きな作品に取り組まれているという感じですね。 ところで、子どもさんにも学校に持ってゆくお花は持たせているんですか?

夏美) あ、はい(笑)そういえば、いつも持たせていますね。

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たにー) おばあさんも、きっと喜んでおられますね。思い出の丘が、素敵な夏美さんの作品として生まれ変わることを祈っています。
今日は、ありがとうございました。

「進路」というと、一般的には「受験」を目の前にしたときにしか考えるきっかけがなかなかないものです。得意なことや好きなことが他にあっても受験によって違う進路を選んでしまう人は、おそらくとても多いのではないでしょうか。
「10年後、もっとおもしろい人生を」と長い目で自分の将来をとらえることのできる夏美さんは、子育て中も焦ることなく「少しずつ」と決めて、大きな夢を追いかけています。
きっと今日も「好きなことやらなあかんのちゃうかな」と、お庭についてのさまざまなプランを練っては笑顔でお花と触れ合っておられるのでしょう。

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この記事を書いたキュレーターは……
ミニツク パートナー がっちゃん

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