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2020.2.18 ブームに流されず、手に入りやすいもので毎日無理なく[南恵子さん(その3)]

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フードコーディネーターの南恵子さんを訪ねての「好きの針路相談」は3回目。学術誌編集の仕事を経てフードコーディネーターとして長く活動される中、「お茶と食の文化サロン掬水舎(きくすいしゃ)を主宰されるまでのお話です。


不特定多数に伝えるむずかしさ

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カナメ) できるだけ体に安心な食べ物を摂って養生をしましょうというメソッドをネットで発信されていましたが、講演会も多くされていますね。

南) 当時、まだネットの世界では実名と顔を出して情報を発信している人が少なかったんですね。「All About」のガイドとして私は顔も名前も出していたので、講演会の依頼が多かったです。ガイドとしての執筆も月3回ほど更新していました。でも講演会で何百人の前で話しても、ネットでの情報発信を続けていても、「本当に届いているのかしら?」と疑問に思うことが多かったんです。食と健康の話を聞いて、その日は「ふぅん」と納得した気になって帰っても、じゃあ次の日からどれほどの心がけを持ってくださるかはわかりませんしね。

たにー) 伝わっていないんじゃないか? と思われたのはなぜでしょう?

南) まず、特別なメソッドはいくら体によくても、なかなか毎日は続かないだろうなと思いました。講演の内容は、オファーをいただく団体や会社が決めるのですが、やはりメディアで取り上げられているような「食の安全」「食と健康」というのが多くなるんです。でも、いくら安全で体によいとは言っても無農薬や有機野菜などは高くて毎日家庭の主婦が手に入れられるわけではないですしね。知識として「体にいいんだろうな」とわかってはいても実践できないのなら意味がないことだな、と気づいたんです。それと、大人数ではなくて目の前にいる人にきちんと丁寧に伝えたいと思うようになったのも理由です。

カナメ) なるほど。少人数で具体的にどんなことを伝えたいと思われたのでしょう?

南) 食事制限や高価で手に入らない食材を推奨しても、家庭では続きません。そうではなく日本古来のいわゆる「一汁三菜」の考え方である、「季節の食材に丁寧な仕事を施して、バランスよく栄養を整えましょう」ということをお伝えしたいと思いました。ちょうど和食器屋さんに声をかけていただいて「和食器の使い方とお料理」をテーマに少人数での料理教室を始めました。旬の味わい方をお伝えしながら、きちんと『だし』をとってお料理をして、共に食事をしながら、目の前の人と語り合えるというのは、とても大切なことだと実感しました。

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ひとりひとりに「日本の心」を丁寧に

たにー) その活動が今の掬水舎の活動につながっているんですね。

南) はい、ここでの料理教室は「基本のき」「季節の手仕事」「懐石の心を学ぶ会」など、それぞれの料理との関わり方や興味によって選べます。懐石料理というと、豪華で「とても自分では作れない」と思われる方も多いのですが、お店で味わうものほどお茶席の懐石は豪華でなくてもいいんです。亭主が「自分のできること=心」でおもてなしをするんですから、その流れを大切にすれば質素でもかまいません。初めに、炊きたてのご飯に始まり、次に蒸れたごはん、最後にお焦げまでいただくのですが、そこがやはり日本人らしさですね。例えばお椀をおたくあんでぬぐって最後まできれいにいただく、というやり方は禅宗の作法なのですが、日本人らしい始末の心を感じます。料理だけでなく、そんなことも大切にお伝えしたいんです。

たにー) お作法は、どちらで学ばれたのですか?

南) 茶道で懐石の勉強をするので、そこで得ました。実は3歳のころから家でお茶を祖母に習っていたんです。まだ子どもですから遊びの延長ですけれど、15歳からは本格的にお稽古に通うようになって、今も続けています。

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密かに長く息づいていたお茶の心

カナメ) ということは、小さいころから慣れ親しんだお茶の世界に、ご自身の活動の原点を発見されたということですね。

南) そうなんです。それまでは「食は仕事」「お茶は趣味」と分けて考えていたのですが、どちらも日本古来の知恵が詰まった美しい文化だと気づいて腑に落ちたというか。「あ、一緒だ」と。ずっと探し求めていたはずのことが「実はもう私の手の中にあったのね」という感じです(笑)。それで、お茶とお料理を同じ空間で楽しみながら、季節のお料理もお茶の心も静かに過ごす満足感も、それぞれを大切に味わってもらいたいと思って始めました。レシピや所作を教えるというよりも、食の大切さ、お茶の世界の奥深さを味わう時間にしてもらえたらうれしいですね。よさを実感すれば、生活にもきっと取り入れてもらえると思っています。

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食を科学で選ばないで

カナメ) お茶の世界からは、全く別の方面になりますが「フードファディズム」に関する活動もされていますね?

南) はい。フードファディズムというのは、食べものや栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じることです。「この食品を摂取すると健康になる」「この食品を口にすると病気になる」など、とにかく情報が溢れかえっていて、スマホでいつでもどこでもそれを目にすることができる時代ですから「これがいい」となると、みんな一斉に飛びつく傾向があります。例えばスーパーフードなどはメディアの取り上げ方も派手でしたし、みんなこぞって試していますね。でも情報に振り回されて食生活を変化させてゆくことが、本当にいいのかどうかは疑問です。関心の高い話題だとは思いますが、「これを飲めば痩せる、血圧が下がる」など、キャッチーな文言に振り回されないで、と思っています。

たにー) 特別なものを取り入れるよりも、ふだんの食事を大切に、ということですね。

南) 手に入りやすいもので、毎日無理なく続けることができることの方が効果的ではないでしょうか。ブームのあとはその食材が手に入りにくくなることもあるので、信じ込んで頼り切ってしまうと困る場合もありますしね。それに科学的な裏付けが十分ではない場合が多いので、情報だけで食事をきめてしまうのはどうかな? と思います。食は文化で、生活ですから。

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和食の知恵で特化しない食養生を

カナメ) 特別な食材を摂ったり、厳密な制限をしたりするのではなく、「日々の心がけ」が大切なんですね。で私たちがまずできることはどんなことでしょう?

南) おばあちゃんの知恵や一汁三菜というのは、昔の人が普通にしてきたことです。昔からの知恵は理にかなっていることが多いんです。基本的な和食や食材の知恵があれば、真冬に冷蔵庫から出したばかりのトマトをそのまま食べたりはしないんです。まず旬ではないし、トマトは体を冷やしてしまいます。トマトが好きだったら満足するでしょうが、何ミリグラムかのリコピンを摂取するためだけに、寒い時期に我慢してトマトを毎日食べるとなどわざわざ旬でもない食材で体を冷やさなくてもいいよね? ということです。そんな旬と体調維持のお話を教室ではお伝えしています。

たにー) 和食の知恵にプラスして、食べ物に「悪モノ」を作らないところも、南メソッドの特徴のひとつですね。焼肉を食べたいご主人や時々お友だちとファーストフードを楽しんだお子さんと生活してこられた経験が、今の南さんの特化しない多様性を生んだのだと感じました。早速、今日から旬のものを味わおうと思います。

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探し求めていた「食」に関するテーマを、3歳のころから習い始めた「お茶の心得」の中に見出した南さん。和食の専門家ですが「大好物はパンとワイン」と即答される自然体が親しみやすくチャーミングでした。お茶に加えて、もうひとつの楽しみはバレエ鑑賞とのこと。美しいバレエの世界の中に引き込まれているときが「しあわせ」なのだそうです。そういえば、とても姿勢が美しくて見惚れてしまいました。ご自身がバレエをされていたのかどうかは聞きそびれてしまいましたが「食が整えば美しくなれる」って本当なんだ! と実感したひとときでした。

さて、お待ちかねの「小ネタ」は、「みかんでぽかぽか術」です。冬が旬のみかんで体の外からと中から温めるコツをご紹介します。とても簡単で、みかん数個で試すことができます。
おしゃれなハーブティやバスボムもいいけど、この冬はみかんで手軽にほっこり温まりませんか?

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【好きの針路相談:南恵子さん】
  すべての記事:
その1:ストイックになりすぎない健康な食事って何だろう?

その2:コンビニ弁当やファーストフードも適材適所

小ネタ:冷えから守る養生の知恵! 南恵子先生に教わる「みかんでぽかぽか術」

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この記事を書いたキュレーターは……
ミニツク パートナー がっちゃん

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