フェリシモ基金活動は、お客さまおひとりおひとりの善意を基金というかたちでお預りし運営しています。
感謝の気持ちとともに、ここに基金活動をご報告させていただきます。

2015年4月25日に発生したネパール中部地震に対し、みなさまに「ネパール中部地震義援金」へのご協力をお願いいたしました。たくさんのご支援をいただき、本当にありがとうございました。その基金より、「家内工業従事者の生計向上を通した持続可能な地域産業振興」への支援を実施いたします。

 


 

■活動団体名  :認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン
■プロジェクト名:家内工業従事者の生計向上を通した持続可能な地域産業振興
■実施場所   :ネパール国バクタプール郡
■実施期間   :2019年4月~2020年3月

ネパールの伝統織物を再興し、その販売収益を地域の社会サービスと啓発活動に還元します。
女性が生活力を身につけ、その実績を社会に分かち合うことで、本来の地位と尊厳を取りもどしていきます。


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はじめまして、ピースウィンズ・ジャパンの石田祐子です。

 PWJ(以下、PWJ)は、人びとが紛争や貧困などの脅威にさらされることなく、希望に満ち、尊厳を持って生きる世界をめざして活動しているNGOです。1996年2月1日の設立以来、イラク北部やスマトラ島沖地震の被災地をはじめ、国内外の26の国や地域で支援活動を実施してきました。

 現地のNGOサバ・ネパールと提携し、ダカ織りという伝統織物を通して、ネパールで生きる女性の生計と地位の向上に取り組んでいます。ダカ織り製品の販売で得た収益は、首都カトマンズ近郊で託児サービスを運営するために使われています。

 ダカ織りはネパールの山間僻地において、モンゴロイド系少数民族出自の女性たちによって、おのおのの家庭で代々継承されてきました。織物のデザインは独特で、ネパールのファッション界でもその美しさが注目されています。

 地域の女性リーダーを担ってきた、ヘルスワーカーのApsara Dangolさんによると、ネパールの多くの地域では、女性が家や村の外に出て働くのは許されないことだという考えが根強く、例えば、目の周りが青く腫れ上がっていても、夫に暴力を振るわれたことを誰にも告白しない女性もいるそうです。

 このようなネパールでさえ、2018年のジェンダーギャップ指数では、日本よりもまだましということは驚くべきことです(ネパール111位、日本114位)。PWJはネパールと日本の女性がお互いを知り、ネパールの女性がこの活動を通して知識と技術を身につけることで、全ての女性が本来受けるに値する地位と尊厳を取りもどしていきたいと考えています。 

 

 国内最大のダカ織りの生産地の一つテラトゥム郡は、首都から1日以上かかる僻地の農村のため、男性の多くは海外に出稼ぎに行っています。残された女性は家事、育児、介護などを一手に引き受けながら、織り手として家計を支えています。

 

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織り手の女性たち

 

 サバ・ネパールとともに実施しているプロジェクトでは、織り手の女性たちが、ダカ織りの経験・技術に加えて、新しいデザインや配色、ハンディクラフト雑貨といった強みを武器に、家庭と両立しながら、ひとりひとりが小さなアントレプレナー(起業家)としてダカ織り製品の生産・販売ができるよう支援しています。

 2015年の地震の後、家が倒壊して機織り機も破損し、機織りができなくなっただけでなく、機織りの音が震災の恐怖を思い出させるという理由から、自宅での機織り作業ができなくなりました。

 そこで、2016年に提携団体とともにコミュニティセンターを建設し、新たな作業場を提供して就業復帰を促しました。翌2017年には、コミュニティセンターを作業場として利用するだけでなく、ライフスキルの向上や心理的ケアのための研修、人々の衛生・健康に関する知識と意識を高める活動やダカ織りの技術研修などを提供しました。

 しかし、ダカ織りの布地を生産するだけでは、織り手が生活するために十分な利益を得ることはできません。原料としての布地を加工し、販売までを自ら行えるようになれば、より多くの利益を生産者やその家族や地域社会に還元することができると考えて、2018年にはダカ織りの技術指導だけでなく、民族衣装や小物づくりのための縫製研修をはじめました。そして、加工した商品の品質管理などを行う研修(アントレプレナー研修)や、商品を販売するための直売店を開設しました。


nepal-pwj3.jpg民族衣装や小物づくりのための縫製研修

 

<支援内容>

 今後、これらの生産・販売を現地で自立して運営するためには、店舗を通して販路を確保し、販売知識をもった人材を育成していく必要があります。そのため、2019年には直売店の広報活動や人材育成に注力し、将来の安定的な運営を目指したいと考えています。

 彼女たち少数民族の女性は、家事や農業や子育てなどのかたわらでダカ織りを製織しています。この伝統的なダカ織りを自分たちで商品化するための技術研修を行い、従来のデザインをよりモダンな色合いにしたり、リーフなどの新たな織り方の指導をすることで、現地の人々や外国人にも受け入れやすい、より付加価値の高い商品にします。

 製品の開発と販売は、織物の専門技術を持っているサバ・ネパールが行います。世界遺産バクタプール広場の近くに直売店を借上げ、研修参加者が制作したものや、既存の織り手や製品化に携わっている女性たちの商品を販売します。

 

<期待される効果>

・直売店をおくことにより中間コストが削減されるため、生産者へより多くの利益を還元することができま
 す。これは女性の自立や生活の向上に大きく貢献します。

・店舗には提携団体の支援女性だけでなく、バクタプールの既存の織り手の商品も置くため、地域全体の伝統
 工芸事業を振興することができます。(バクタプールの既存の織り手は、仲買人を通してしか市場がなく、
 安価な取引となっているのが現状です。)

・店舗運営、商品の販路づくりにより、雇用機会が増加します。

・雇用機会の増加により、バクタプール以外の外部からの移住者が促進され、地域活性化に貢献します。

・店舗運営により、提携団体が地域に設立した妊産婦ケアやヘルスケア、子どものケアセンターなどの社会
 サービスの充実を目指します。また店舗経営が軌道にのれば、地域での自治運営が可能になり、サービスの
 永続性につながります。

 

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高度な技術が求められるダカ織り

 

■ピースウィンズ・ジャパンさまのその他の支援の最新情報はこちらからご覧いただけます。

現地での活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。

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2017年度に熊本地震への支援として、みなさまからお預かりしている基金から、特定非営利活動法人ソナエトコさまの「おしゃべり音楽ひろば」に拠出しました。
その活動レポートが届きましたのでみなさまにご紹介します。


実施場所:熊本市内
実施期間:2018年3月まで(活動は現在も継続中)

 

<プロジェクトの実績報告> 

実施期間中に22回実施することができました。当初は介護施設を訪問して実施する予定でしたが、より多くの方に楽しんでいただけるよう、22回のうち9回は集まりやすい公民館などの場所を利用して実施しました。

地域包括支援センターの職員のみなさまの協力のもと、福祉関係の事業所や高齢者の方への呼びかけをして、のべ約500人が参加されました。

 

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ラジオ放送は、不定期で月に2回ほどの割合で放送しました。1回10分程度の短い時間でしたが、参加したみなさまが聞きたい曲にまつわるお話や、聞いたあとの感想などを中心に紹介しました。曲については、みなさまの声をバックミュージックとして流すなど、放送スタジオから再生したきれいな音質で放送しました。

 

<現地の様子や現地の声>

参加した方からのアンケートをご紹介します。

「楽しかったです。ありがとうございました。」

「みなさん、楽しかったと言われてました。私も楽しかったです。多くの方に声をかけて、また参加できたら
 と思います。」

「音楽を通してお知り合いができ、初めての方ともお話ができました。いろんな事が先々出てくるとき、
 こういった場にうかがいたいです。」

「参加できてとても良かったと思いました。気持ちが前向きになることができました。」

「歌声喫茶のように、みなさんで声を出して歌い合えたことがとても楽しかったです。」

「昔のラジオのように、曲をお願いできるのが面白い取り組みだと思いました。みなさんと楽しく音楽を聞
 き、歌うことができました。」

「ぜひまたこのような機会を作ってください!音楽を通した人と人とのおしゃべり、自分ひとりではないと泣
 けてしまいました。」

 

<支援者のみなさまへ>

この度はご支援いただきありがとうございました。おかげさまで参加者のみなさまが、「おしゃべり音楽ひろば」を通して、心で寄り添い合う時間を提供することができました。
アンケートのコメントから、今後も継続して実施して欲しいという声をいただきましたので、ご支援いただいた機材を活用し、「おしゃべり音楽ひろば」を継続していきます。
必要としていただける支援活動を形にできたことに感謝申し上げます。

(ソナエトコさまより)

 

■ソナエトコさまのその他の活動はこちら

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2017年度に次の基金より拠出した沖縄県立沖縄水産高等学校さまの活動レポートをご紹介します。

 

【毎年恒例の沖縄水産高等学校と協力企業さまとの沖縄本島南部海岸におけるビーチクリーン活動】

本校総合学科海洋生物系列・マリンスポーツ系列と琉球ガラス工芸協業組合さん、ビクトリー陶器さん、フェリシモさんと合同で行っている沖縄本島南部海岸でのビーチクリーン活動ですが、今年で9回目になりました。

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ゴミ収集活動の様子

 

昨年と同じ場所での活動ですが、思っていた以上にゴミが多く、手に持った袋がすぐにいっぱいになっていきます。

 

2017_umi_2.JPG集めたゴミは種類ごとに分別します 

 

2017_umi_3.JPG種類ごとに計量して記録します 

 

集めたゴミは種類ごとに分別し、それぞれ計量しました。その総重量は・・・・・・なんと622キログラム!!

この量には生徒たちもさすがに驚いていました。その中でも特に多かったのが発砲スチロール・ビニール系のゴミで約300キログラム、次いで可燃・木材類のゴミが210キログラムありました。

いずれも人間活動により海へ出たゴミであり、「美(ちゅ)ら海」といわれる沖縄であっても、海洋汚染や海洋環境の悪化は身近で深刻な問題である事を生徒たちは改めて実感したようです。

 

<支援者のみなさまへ>

沖縄水産高校では次世代をになう新たな視点を持った水産・海洋関連産業の後継者育成を目指し、海洋環境教育にも力を入れています。今後は海基金からご支援いただいた備品を活用し、継続的な沖縄本島南部海域の環境調査を実施する予定です。水質測定やサンゴを含めた生物調査を通して、生徒に海洋環境の変化を体感させることで興味や関心を高め、知識・理解の深化を図ることが将来的な「サンゴ礁の保全活動」につながると考えています。これからもご支援いただければ幸いです。

 

前回の報告書はこちら

■沖縄県立沖縄水産高校さまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。

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2017年度に熊本地震への支援として、みなさまからお預かりしている基金から、復興支援福岡さまの「熊本地震復興プロジェクト」に拠出しました。
その活動レポートが届きましたのでみなさまにご紹介します。


実施場所:熊本県上益城郡益城町 広崎・馬水東道・馬水・安永東仮設
実施期間:2017年11月~2018年3月

 

<プロジェクトの実績報告> 

私どもは熊本県益城町での災害ボランティアをきっかけに、片付けなどの要望に対応していました。
そんな中、仮設住宅に住んでいる方からのニーズがありました。

雨の日は玄関先の軒下に雨が降りこみ、玄関を開けると家の中まで雨が入ってくる。
仮設住宅の中が狭いので、傘や靴箱などを置けるスペースが欲しいとのことから、風防壁を製作することにしました。

 

2017hukkouF_F_1.jpg女性でも簡単にできる作業を行いました

 

2017hukkouF_F_2.jpg他の団体との共同作業でより多くの支援ができました

 

広崎仮設46軒、馬水東道仮設49軒、馬水仮設47軒、安永東仮設14軒の合計156軒分の風防壁の取付を行いました。(参加ボランティア人数/のべ約120名)

 

仮設住宅の作業中には、住民の方々とボランティアの交流で昼食会を開いていただきました。
作業自体は、ボランティア中心で行いました。取付作業時には1軒1軒お声がけをしながら住民の方との会話がとても楽しい時間でした。

 

2017hukkouF_F_3.jpg仮設住宅での住民の方との昼食会

 

<現地の様子や現地の声>

現在、震災から2年目を迎えて、公費解体が終わり、町並みは更地が多くなりました。そんな中で新築のお宅が少しずつ建築されています。体力を使うボランティアは、新しい住居への引っ越しなどが増えてきています。

仮設住宅では、住民の方に会うと「風防壁ありがとう。大変助かっている」との言葉を多くいただいています。また、「いつでも遊びに来てね」との声をかけていただき、私どものこの活動で、とても良い経験をさせていただきました。

住民の方々と会話をすると、これから復興へ進んでいく中でのいろいろな不安を抱えていることがわかります。ボランティア活動をする中でそのお話を聞くだけでも不安を和らげていくことができます。
活動内容は変化していきますが、住民の方々と交流を続けていくことが復興への近道だと思い活動をさせていただきます。

 

<支援者のみなさまへ>

今回の活動を支援していただき、ありがとうございました。
私どもは、ボランティア活動を通して貴重な経験をさせていただきました。震災から2年経ち、多くの方が熊本は復興したと思われていますが、やっと復興へのスタートラインに着いた状況です。これからは、被災者のみなさまと寄り添いながらの自立や共助を一緒に取り組んでいきます。 

(復興支援福岡さまより)

 

■復興支援福岡さまのその他の活動【Facebook】はこちら
 https://www.facebook.com/hukkoshien.fukuoka/

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2017年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「南スーダン、戦火を逃れて避難した子どもたちに学びの機会を!」の活動レポートを日本国際ボランティアセンターさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの実績報告>

首都ジュバ郊外にあるマンガテン避難民キャンプでは、紛争によって何百キロも離れた土地から避難してきた約600家族が生活を送っています。そのほとんどが子どもとその母親たちです。食料を買うだけで精一杯の収入しかなく、子どもの教育にまわすお金はありません。

みなさまからのご支援を受けて、私たちは600人の子どもに学用品を配布。特に経済的な事情を抱えている90人には学費を支援しました。子どもたちが学校に通い始めると、ペンやノートは数ヵ月で使い切ってしまいます。ずっと学び続けるには、母親の収入が増えて学費や学用品への支出ができるようになることが大切です。それは、衣食住の安定にもつながります。

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配布したノートを見せてくれる小学5年生

 

そこで、母親たちが収入を向上させることができるように、キャンプの空地を使った家庭菜園づくりを支援しました。農具とジョウロ、オクラやナスなどの種を配布。育った野菜は家庭で子どもたちの栄養改善につながり、余った野菜は市場で販売されて現金収入になりました。

キャンプ内の市場に露店を出して、落花生ペーストや乾燥オクラの粉末などの食材を売っている女性グループには、製粉機を支援。それまではバスで遠くの市場まで出かけて、高い料金を払って製粉機を利用していましたが、自分たちの製粉機を持つことで時間もお金も節約でき、収入が増えました。母親の収入が向上して学費にもお金をまわせるようになり、子どもたちがスムーズに進学できる環境が整い始めました。

 

<現地の様子・現地の声>

●学校に通い始めた子どもたち

2月に300人分のノート、エンピツ・ペン、消しゴム、鉛筆削りを配布した小学校を5月に訪問して、校長先生に話を聞きました。「学用品があると聞いて、たくさんの子どもが学校にやってきました。すぐに生徒が200人から300人に増えました」それでもキャンプでは、全員が学校に通い始めたわけではありません。11月にはさらに300人分の学用品を配布しました。


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支援された農具でテント脇に菜園をつくる

 

●野菜づくりが現金収入に

3月に農具や種の支援を受け取った女性たちは、雨が降り始める4月に種をまき、6月から収穫が始まりました。そのうちのひとり、モナさんは「オクラやモロヘイヤは家で食べたけど、落花生は食べきれないほど収穫できて、市場で売りました。近所には麻袋3袋も収穫した人もいました」と話していました。女性たちにとって貴重な現金収入になりました。

 

●製粉機が女性グループのプロジェクトに

支援した製粉機はキャンプ内の女性グループが管理し、利用料を集めて燃料費や修理費にあてています。1日の利用者は20人。グループのひとり、ロイスさんは「落花生を週に2回くらいペースト状にして自分で売っています。利用料が安くて収入が増えました」。会計係のマドングさんは「集めた利用料から費用を差し引いて、私たちの手元に少しお金が残るようになりました。それを自分で小さなビジネスを始める女性たちの資金にして、お金がキャンプの中で回るようにしたい」と話しています。


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製粉機に落花生を入れてペースト状に。そのあと小分けして販売する

 

<支援者へのメッセージ>

みなさまの温かいご支援、ありがとうございます!このたびのご支援により、避難民キャンプでの600人への学用品配布と90人への学費支援ができました。女性たちには、収入を向上させるための支援を実施することができました。しかし、紛争の傷はまだまだいえず、避難民が故郷の村々に帰る目途はたっていません。私たちは今後もキャンプの人々を見守っていきます。

(認定NPO法人 日本国際ボランティアセンター 山本さまより)

 

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2017年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「ミャンマー 障がい者のための職業訓練校の環境整備事業」の活動レポートを難民を助ける会さまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの実績報告>

難民を助ける会(AAR Japan)は、「フェリシモ 地球村の基金」2017年度の助成事業として、2000年からヤンゴンで運営をしている「障がい者のための職業訓練校」において、①老朽化した建物の補修と、②補修した建物で職業訓練コース(理容美容、洋裁、PC)を実施しました。

 

①建物の補修(1~5月)

本プロジェクト以前、職業訓練コースを行う建物3棟(理容美容棟、洋裁・講堂棟、PC棟)では、屋根の老朽化から雨漏りが頻繁に発生していました。そのため、建物3棟に屋根材や水切り、勾配を付けた雨どいを設置して、雨漏りを解消しました。

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理容美容コース棟の屋根材・雨どいを設置する様子

 

②職業訓練コースの実施(1~12月)

本プロジェクト期間に、職業訓練コースを3回(1~4月、5~8月、9~12月)開催し、障がい者計140名へ技術訓練・就労支援を提供しました。

生徒は、四肢・聴覚などの先天性障がいや、ポリオの後遺症、交通事故や地雷事故等による障がいがあります。障がいや経済的な事情で、教育や技術を学ぶ機会を十分得られなかった方ばかりです。

生徒は各コースで、理容美容(ヘアカット、髪染め、メイクなど)、洋裁(足踏み式・工業用ミシンのあつかいなど)、PC(PC基礎スキル、ビジネスマナーなど)の技術を学んだほか、課外活動や寮の共同生活を経験しました。また、訓練校の卒業後は、就職・起業支援、就労後のフォローを行いました。

みなさまのご支援で、就労率は92%(理容美容90%、洋裁100%、PC82%)にもなり、理容美容・洋裁コース卒業生の半数以上は自宅で店を開き、それ以外の生徒は、理容美容・洋裁店、縫製工場、ミャンマーの企業へ就職して働いています。

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足踏み式ミシンを使ってブラウスの仕立て方を学ぶ洋裁コースの生徒たち

 

<現地の様子・現地の声>

①建物の補修

建物3棟の雨漏りが解消されて、生徒が安全な環境で勉強できるようになりました。
補修前は、雨が降ると雨水が廊下から教室に入ってくることもあり、そのたびに生徒とPCを移動する必要がありました。今では、教員も生徒も授業に集中し、生徒が濡れた床で転倒する心配をすることもありません。


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PCコース棟に補修工事の銘板を設置して、訪問者へ     
「フェリシモ 地球村の基金」からのご支援の報告をしています。

 

②職業訓練コースの継続

この事業の卒業生の中には、入学前は親戚からも「障がい者は働けない」と言われたり、障がいを気にして外出をためらっていた人もいました。3ヵ月半の間、技術を学び仲間と寮生活を送りながら少しずつ成長して、今ではほとんどの卒業生が社会で働き始めています。

卒業生のひとり、日系美容サロンで働くニン・ニン・イさん(19歳、女性、2018年8月理容美容コース卒業)を紹介します。

「私は生後10ヵ月の時に右腕を火傷してその後遺症があります。高校生の時、働いて家族を支えるために、休学して訓練校理容美容コースへ応募しました。美容師になることが夢だったので、授業は楽しかったです。

寮生活では、早起きして掃除をするなど時間を無駄にしない習慣が身につき、時には我慢することも学びました。日系美容サロンへの就職の話があった時、不安で一度は断りましたが、先生に励まされて思い切って働くことにしました。障がい者は仕事を見つけること自体難しいことが多いですが、好きなことを仕事にすることができて本当に幸せです。」


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日系理容美容サロンでアシスタントとして働くニン・ニン・イさん。
卒業後、訓練校へ来て生徒へ技術指導もしています。       

 

<支援者へのメッセージ>

ミャンマー政府の調査(2010年)では、障がい者の失業率は85%とも報告されていて、多くの障がい者は働きたくても働くことができない状況にあります。一方で私たちは、訓練校の卒業生のように、技術訓練や就労支援、そして雇用者の障がいへの理解を得られれば、就労して社会で活躍できる障がい者はたくさんいると感じています。

ミャンマーでは、少しずつですが、企業の障がい者雇用が広がり始めています。また、ミャンマー政府は将来的に障がい者の法定雇用制度の制定を視野に入れています。

私たちは、ミャンマーにおいて民間では唯一の障がい者へ職業訓練と就労支援を行う訓練校として、これからも中長期的に障がい者の就労を支え続けていきます。

 

(認定NPO法人難民を助ける会 ヤンゴン事務所駐在代表 中川善雄さまより)

 

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以下の基金から2018年度に拠出した「フェリシモの森基金 植樹レポート」をご紹介します。

 

次世代に森を残していくために、お客さまから毎月1口100円をお預かりして、国内外の緑化や植樹活動を応援する「フェリシモの森基金」(1990年~)。その基金から「森とともに生きる地域モデル構築事業」へ支援をおこない、42番目の森が岩手県一関市に誕生しました。

 

「森とともに生きる地域モデル構築事業」

岩手県一関市藤沢町において、住民参画型で森の生態系を回復し、自然資本を生かした特産品や観光開発など持続可能で循環型の地域経済を構築するため、広葉樹を中心とした植樹を行いました。

 

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植樹祭には小さな子どもたちや、地域のお年寄りも多く参加するため、した草を刈り、障害物などを取り除いて土地を耕し、ならしたりして、「どの位置に何を植えるか」の目印になる竹棒を置きながら事前準備をすすめました。

広葉樹の苗木に市民から親しまれているリンゴ、カキ、スモモなどを混ぜて、県道沿いに植えました。これにより植樹地へ定期的に訪問できるようになりました。

 

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今からおよそ百年前、「誰人もみな芸術家たる感受をなせ」と手帳に記したのが宮沢賢治です。賢治は人が生き生きと生活する道を想い『農民芸術概論』を残しました。そこには、まことの幸福をもとめ、日々の労働を芸術の力で燃やし、私たちの美をつくろう、という呼びかけがあります。

そこで私たちは彼の生きたこの岩手の地で、野原を歩き、樹を植え、稲を育てはじめ、この地に集う人々とともに千年後の森をつくるため「千年​藝術の森」と名付けました。

 

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植樹祭の後、数ヵ月して苗木が定着しているかのチェック。    
天候の都合で、県道からほど近い山側に植樹した広葉樹たちを撮影。

 

<支援者のみなさまへ> 

この場をお借りして、日ごろより「フェリシモの森基金」にご賛同いただいているみなさまに心よりにお礼申し上げます。

「フェリシモの森基金」には、みなさまからたくさんの思いが集まり、全国の自治体等の協力を得て、国内海外あわせて42ヵ所に植樹をおこないました。これまでに434,547,235円を拠出し、植えた木は2,706万本以上になります。(2019年1月現在)

これからもみなさまから寄せられる地球環境や、誰かのしあわせな未来を思う気持ちをもとに、国内外の森づくり等を支援してまいります。

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2017年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「学ぶ機会のないシリア難民の子ども達へ 緊急教育支援(トルコ)」の活動レポートをホープフル・タッチさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの実績報告>

戦争の影響で学習する機会を失ったシリア難民の子どもたち40名を対象として、インフォーマル教育を提供するテント教室を設置し、1年間運営しました。

通学できる学校がなかったり、家族の手伝いで家計を支えるため、毎日のように農作業に当たらなければならない子どもたちの学びの場として、畑の真ん中でテント教室の運営をしました。

これまで勉強したことがなかったり、戦争のために学習を中断していた子どもたちは、わずか6ヵ月間でアラビア語全28文字、トルコ語全29文字、英語全26文字を習得してしまうほど、学ぶことを楽しんでいました。

後半の6ヵ月間では、主に母国語でもあるアラビア語の読み書きや、日常生活に必要なトルコ語での会話の練習、算数では2桁以上の四則計算ができるようになるなど、基礎学力が向上しました。


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年少の子どもたちを対象とした授業風景


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トルコ語のアルファベットを書けるようになった男の子

 

学習活動を通じて、相手の発言を聞いてから自分が話す、自信をもって発言する、宿題を期日までにやって持参する、自習をするなど、子どもたちの社会的スキルの発達もみられるようになりました。

特にレクリエーション活動として取り入れた描画では、爆破や流血のような戦争のイメージや、銃撃の中での避難の記憶が表され、子どもたちがこれまで言葉にしなかった想いが表現されるようになりました。

子どもたちの素直な表現を真摯に受け止め、共感しつつ、安心・安全を感じながら、楽しい体験が増えるよう、様々な表現方法のセッションを実施しました。


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銃撃から逃れながらトルコへ避難する子どもの記憶


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自分が描いた絵を見てもらいたい女の子

 

<現地の様子・現地の声>

活動地はシリアとの国境県の農村地域です。同地にあったトルコ政府と国連機関が運営する大規模な難民キャンプは閉鎖され、シリア人家族は自立を余儀なくされました。市内にあるアパートの家賃を払えない家族は、農村でトルコ人地主の土地で農作業をして、テントや手造りの家屋で生活をしています。

シリア人学校は閉鎖され、すべてのシリア人がトルコの学校に新入・編入することになりました。しかし、トルコの学校ではトルコ人教師によるトルコ語の授業で、母国語がアラビア語の子どもたちが適応するには時間がかかります。

農村地域にある村の小さな公立学校でもシリア人の受け入れを開始しましたが、トルコ語が理解できなければ授業参加は難しく、サポートが必要な子どもを支える態勢も整っていません。なかには、私たちが運営するテント教室でトルコ語を学び、トルコの学校に編入した子どももいますが、アラビア語の読み書きを学ぶ機会がなかったり、学校の授業が理解できず、休日になるとテント教室に通い続けています。

未だシリアへの帰還の見通しが立たないなか、長引くトルコでの避難生活への適応が、子どもたちにもより迫られています。

 

【子どもたちの声】

「この教室でシリア人の先生にアラビア語を教えてもらうほうが安心。トルコ人の学校には行きたくない。」

「トルコの学校に通い始めたけれど、この教室でトルコ語を勉強していたから他の村のシリア人よりトルコ語ができるのがうれしい。」

 

 

<支援者へのメッセージ>

この1年間で、子どもたちの目覚ましい成長が見られました。学習はもちろん、なにより無表情で受け答えもままならなかった子どもたちが、生き生きとした笑顔や時に不満を表現し、答えが分からなくても我先にと手を挙げる姿勢を見ていると涙が出そうになります。

大規模支援でなくても適切な機会を提供することで、子どもが子どもらしく自ら発達していける力を育めます。このようなシリア人の子どもたちが、トルコだけでも何百万人もいることには途方もなく感じますが、ご支援いただいている方々からの想いはしっかりと子どもの成長と希望につながっています。

活動をご支援いただいた方々、応援してくださった方々、みなさまに心より御礼申し上げます。

 

(特定非営利活動法人ホープフル・タッチ 高田さまより)

 

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2018年、パレスチナ人シリア難民に対して、「フェリシモ 地球村の基金」から緊急支援を実施いたしました。現地での活動のレポートが届きましたのでみなさまにご紹介させていただきます。


 

■活動団体名   : 認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン
■プロジェクト名 : レバノンに避難するパレスチナ人シリア難民の緊急越冬支援
■実施場所    : レバノン・ベカー県
■実施期間    : 2019年1月1日~2019年2月28日

 

<プロジェクトの中間報告>

2018年12月12日と13日に、レバノンのベカー県にあるワーベル難民キャンプとその周辺に住むパレスチナ人シリア難民世帯約500世帯に、暖房用燃料(灯油)を64リットルずつ配布しました。

今年の冬は、パレスチナ人シリア難民が生活の糧としているUNRWA(国連パレスチナ難民救済機関)からの越冬支援のめどが立っていないことや、他の団体からの支援がないことから、予定より1ヵ月前倒しして、寒さが本格化する前に配布を開始しました。

12月に入り気温は零度近くまで下がりました。配布当日、冷たい風が吹く中、会場のガソリンスタンドには多くの人々が列を作りました。

 

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今後は2019年1月にかけて、同県のバールエリヤス地域でも、パレスチナ人シリア難民世帯およそ1,100世帯に燃料配布を行う予定です。

 

<現地の様子・現地の声>

あらかじめ配布した引換証(バウチャー)を持った人たちが、近所のガソリンスタンドに、ポリタンクやペットボトルなど(ポリタンクの購入が難しい人は、大きめの空のペットボトルに燃料を入れて持って帰ります。)を持参して、燃料を受け取りに来ました。

彼らは受け取った燃料を持って帰るために、近所の人と共同で車を借りてきたり、手押し車や乳母車を使ったりしていました。

 

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燃料を受け取るため多くの人々が列をなす

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乳母車に燃料を乗せて持って帰る人

 

近年、ベカー県では道路沿いのあちこちにバラックやテントで生活しているシリアからの難民の人々が目につきます。内戦が始まってから8年近くが経過し、国際的な関心も支援も減る中で、これまで難民キャンプや村の中などで部屋を間借りしていた人たちが、家賃を払えずにテント生活に戻ってきているのです。

 

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道路沿いに続くバラックやテントの世帯(2018年10月)

 

外気をさえぎる物が薄いビニールしかないテント生活の人たちにとって、冷たい雨や雪が降る冬の季節は非常に厳しいものになります。今回配布した燃料64リットルは、そうした難民の方が使う燃料のおよそ1週間分にあたります。 

燃料を受け取った方からは、

「今年はまだUNRWAやどこの団体からも支援がなく困っていました。日本のみなさんの支援に本当に感謝します。ありがとう。これからも続けてほしい。」という声が聞かれました。

 

ご支援下さるみなさまへ:

「レバノンに避難するパレスチナ人シリア難民の緊急越冬支援」プロジェクトにご支援をいただきありがとうございます。みなさまのご支援のおかげで、レバノンのベカー県で燃料配布を開始することができました。

解決の糸口が見えず、長期化して忘れ去られつつある、シリアからの難民の方々の避難生活に、日本から関心を寄せてくださったり、ご支援いただいていることに心よりお礼申し上げます。

国際機関からの支援が停止する中、これからもパレスチナ人シリア難民の命を守る支援を行っていきます。引き続き、温かい応援・ご支援をお願いいたします。

(パレスチナ子どものキャンペーン 田浦さまより)

 

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北海道厚真町からの現地レポート

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2018年12月14日 (金)

posted by 基金事務局

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こんにちは。フェリシモのスタッフであり厚真町地域おこし企業人の三浦です。

2017年4月より総務省の制度を活用し会社員の立場のまま、役場に出向して地域に関わる仕事をしています。今回はこの場を借りて、厚真町のこと、北海道胆振東部地震のことをみなさんにお伝えしたいと思います。

 

厚真での僕の仕事はいうなれば町と都市、町と人をつなぐ「みつばち」のような役割です。例えば旭川にある農作物を使ったおもしろい石けんを作っている会社と一緒に、町の特産品である「ハスカップ」を使った石けんを企画してみたり、神戸の飲食店と一緒にジンギスカンのお店を出店してみたり。町にあるおもしろい人やコトをつないでどんどん外に広めていく仕事をしています。

 

「願うくらし、あつまる」。厚真の移住促進パンフレットのキャッチコピーです。

厚真町はその言葉のとおり、自分の夢を抱えて移住してくる人たちや、地もとでチャレンジをしている人たちをたくさん受け入れ応援してきた町です。

例えば、毎朝大好きなサーフィンをしながら働く人(厚真は北海道随一のサーフスポットなのです)。雄大な自然の中でたまご農家を始めた人。森から馬を使って木を切り出す「馬搬」にチャレンジする人。子どもをのびのび育てるために家族で移住を決意した人。たくさんの「願い」を受け入れ、町ぐるみで育んでくれる。厚真はそんな町でした。だからよそからやってきた僕の「こんなのやりたい」も、みんなが手伝ってくれて次々と形になっていきました。


Hiburi2018R2.jpg2018年9月6日午前3時7分 北海道胆振東部地震

 

その日、厚真の自宅アパートにいた僕は、大きな揺れで飛び起きました。これはただ事じゃない。すぐに外に飛び出し停電で真っ暗闇の中、役場へ車を走らせました。携帯も繋がらず何が起こっているのかもわからない状態。やれることといえば、備蓄品の水を運ぶくらいでした。役場では非常用の電源が動いていたので、明るくなるにつれテレビで報道が流れ出し、そこでようやく厚真が震源地であること、大きな土砂くずれがおこっていること、震度7の揺れだったことがわかりました。

「これはえらいことになった」ようやくそこで実感がわいてきました。その日から仕事で会社に戻るまでの4日間は厚真各地の避難所への支援物資配送を手伝っていました。役場のみんなはほぼ不眠不休。自分の自宅も被害にあっているのにそこには戻らず、町のためにがんばっていました。それを傍目に、戻らなければならないのがとても心苦しく、重たい気持ちで厚真をあとにしました。

 

隣の千歳にはいった瞬間、電気も水道も使える日常風景が広がっていることに頭がついていきませんでした。 戻ってすぐに会社に相談をすると、急遽、メリーポイントでの支援をたちあげてもらえることになりました。またその後すぐに100円義援金もスタート。ともかく、町をいったんは離れても、まずはできることから支援をスタートさせました。

皮肉なことですが、厚真町は震災以降に全国で知られるようになりました。でも報道されているのは震災のことがほとんどです。僕が伝えたいのは、そうではない厚真のこと。田園に沈む美しい夕陽や、マイナス20度にもなる澄んだ冬の朝、しょっちゅう集まって焼く最高にうまいジンギスカン、町の名産ハスカップの生の味。地もとの人たちは「何にもない町」だと言うし、町にとってはあたりまえかもしれないけれど、どれも厚真に眠っている、素敵な宝物です。

そして何より移住者の夢を支えるためがんばってきた町の姿勢や、移住してきた仲間たちのチャレンジを伝えられたらと思っています。震災で途切れかけた願いを未来につないでいきたい。そのためにフェリシモとみなさまでできることを考えていくこと、それが「町」と「会社」と「みなさま」の間のみつばち役としてできることです。

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12月に入ると厚真は雪が降りはじめます。それほどたくさん積もらない土地ですが、寒さは厳しくマイナス20度近くになります。そんな厚真町では復興に向けてのチャレンジが始まっています。

2018年秋に撮影したこの場所は、今回の震災で農地と家を失った、平飼いたまご農家小林農園さんの新天地。雪が降る前に新しいビニールハウスを作るべく、ただいま土地の開拓中です。写真の中で馬を連れているのは僕と同じ時期に移住した西埜さんファミリー。ハスカップからなまえをとった「カップ号」は震災のあとも大活躍してくれています。

僕のお世話になっている役場の産業経済課では、経済で町を支えられるようふるさと納税の拡充や、移住してチャレンジをしている人たちの支援、特産品の開発を復興活動と並行して進めています。年明けの1月には、一度は中止を決めた、移住して町でチャレンジする人を募集するプログラム「ローカルベンチャースクール」の実施が決まりました。

そしてフェリシモでも震災から3ヵ月目の12月6日、町のチャレンジをこれからも継続的に支援をしていくため、現地に会社を設立しました。

名前は「株式会社hope for」。未来に希望をつくる事業を支援するための、フェリシモ100%出資のコーポレートベンチャーキャピタルです。

この場所からもう一度、願うくらしをつくる。町のチャレンジは続いていきます。

 


 

■100円基金で応援するWEBサイトはこちらから
 北海道胆振東部地震 毎月100円義援金(基金)

■メリーポイントで交換して応援できるWEBサイトはこちらから
 北海道胆振東部地震支援【メリーポイント】

■株式会社hope for
http://www.hopefor.co.jp/

■北海道厚真町役場
http://www.town.atsuma.lg.jp/office/

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