昨年、台風30号(ハイエン)によるフィリピンでの災害被害に対し、みなさまに「フェリシモ 地球村の基金」を通した緊急支援活動へご協力をお願いいたしました。たくさんのご支援をいただき、本当にありがとうございました。現地での活動のレポートを紹介させていただきます。


活動団体名  :特定非営利活動法人 チャイルド・ファンド・ジャパン
プロジェクト名:フィリピン台風30号「ハイエン」緊急・復興支援プロジェクト
実施場所   :フィリピン共和国 東サマール州 ボロンガン
実施期間   :2013年12月 - 2014年5月


プロジェクトの実績報告:
台風で深刻な被害を受けたフィリピンの人々にお心をお寄せくださり、深く感謝申しあげます。 昨年11月にフィリピンを襲った台風30号(ハイエン)は、多くの死傷者を出したタクロバンやタナワン以外にも、多くの地域に深い爪痕を残しました。チャイルド・ファンド・ジャパンが今回支援を行った東サマール州ボロンガンも、農地や家屋に大きな被害を受けた地域のひとつです。チャイルド・ファンド・ジャパンは、ボロンガンで15年間にわたって支援を行っており、今回現地からの要請を受け、長年協働してきた協力センター(MINSAC:Mother Ignacia National Social Action Center)とともに6ヵ月間、緊急・復興支援活動を行いました。6ヵ月間の活動と成果をご報告します。


①緊急支援物資(食料)の配布
被災後の食料不足は深刻で、特に貧しい人々は食料の入手がむずかしく、困窮していました。そのため、被災世帯1,148世帯に、2回の緊急支援物資(世帯当たり1回に米5キロ、缶詰3缶、即席麺3食)配布を実施。また特に支援を必要とした250世帯を対象に、追加の支援物資として、米、缶詰、即席麺、歯ブラシ、石鹸、インスタントコーヒーの配布も行いました。

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ワーカーだけでなく多くのボランティアの方々の協力を得て実施された食料配布の様子。


②生計支援のための農作物の種(苗)の配布
多くの農家が農地に被害を受けたものの、貧しい世帯では、種まきをし直すための種を買うことがむずかしい状況でした。そこで、一刻も早く生計を回復できるよう、種籾、とうもろこし、ウリ類などの各種作物の種の支援を行いました。一部地域では、大雨で種まきの後に土ごと種が流れてしまったため、種を再配布しました。支援した種から収穫した農作物は、コミュニティで販売して現金収入となったほか、栄養が偏りがちな被災者の方々の自給用としても大きな役割を果たしました。

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支援した種から実ったウリ。収穫した作物は貴重な現金収入となりました。


③家屋修復支援
家屋全壊7世帯、部分的損壊193世帯に、損壊程度に応じた修復費用を現金支給。建築資材不足や天候不順によって再建に時間がかかりましたが、2014年5月時点で全ての世帯が家屋修復を終えることができました。


現地の声:
被災後の食料不足で、食べるものが無く本当に困った、というネニータさんは、「畑が被害を受けて収入が途絶え、食料を買うお金が無かったので、食料の配布に本当に救われました。」と言います。
稲田に被害を受けたハメルさんは、支援を受けた稲もみから育てた苗を田んぼに植えなおし、大切に育ててきました。ようやく収穫を迎えたハメルさんは、こう話してくれました。「チャイルド・ファンド・ジャパンの支援に本当に感謝しています。稲もみの支給がなければ、私たちの食卓には一粒のお米も載らなかったのですから......」

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被災した田に再度田植えをしたハメルさんの稲田。無事収穫を迎えました。


家屋の修復支援を受けたベハールさんは被災後、被害を受けた家に一家で住み続けていました。「雨漏りしない乾いた部分に家族で寝起きして、大変でした。ご支援のおかげで家を直すことができ、やっと夜ぐっすりと安心して眠ることができます。本当に感謝しています。」

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ニッパ椰子でできたベハールさんの家。屋根の修復を行いました。

 

ご支援くださるみなさまへ:
みなさまのご支援のおかげで、必要な支援を届け、被災地域の方々が自分たちの手で生活をたて直す後押しをすることができました。食料配布や種の仕分けなど、多くの作業は、被災した地域のボランティアのみなさんとともに実施しました。地域のつながりが、今後災害に強いコミュニティへつながっていくものと思われます。ボロンガンでの支援活動は終了しましたが、チャイルド・ファンドは、引き続きフィリピン国内の他地域で、台風30号(ハイエン)復興支援を実施します。
引き続きフィリピン台風被災地復興へのご理解・ご支援をお願い申しあげます。

 

中間報告書はこちら

チャイルド・ファンド・ジャパン「フィリピン台風30号「ハイエン」緊急・復興支援プロジェクト」