昨年、台風30号(ハイエン)によるフィリピンでの災害被害に対し、みなさまに「フェリシモ 地球村の基金」を通した緊急支援活動へご協力をお願いいたしました。たくさんのご支援をいただき、本当にありがとうございました。現地での活動のレポートを紹介させていただきます。


活動団体名   :認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン
プロジェクト名 :台風ハイエン被災小学校再建事業
実施場所    :フィリピン共和国東サマール州ギワン
実施期間    :2014年6月~10月


プロジェクトの中間報告:
はじめまして! 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンの齋藤です。
11月にフィリピン中部を襲った台風ハイエンは、各地に甚大な被害をもたらしました。東サマール州ギワンも、壊滅的な被害を負った地域のひとつです。グッドネーバーズは学校の再開、そして子どもたちが安心して学校に戻れるための支援として、全壊・半壊した学校に、仮設の教室代わりとして使用するテントを配布し、PTAの方々と一緒に組み立て、学習環境を整えるとともに、子どもたちが学習を再開できるよう学習用品を配りました。

仮教室で学ぶ子どもたち.jpg
仮教室で学ぶ子どもたち


しかしこの地域には、崩壊した教室のがれきが残っている学校や、ひびの入ったままの教室をそのまま使用している学校も数多くあります。グッドネーバーズの配布したテントも丈夫ですが、耐性年数は限られています。そこで、地域住民や学校からの強い要望もあり、グッドネーバーズは、ギワンの小学校の再建事業を開始しました。
住民のニーズを拾い、現地政府や他のNGOと何度も調整と協議を重ねて決まった学校が、スランガン小学校とバルボ小学校。両小学校では、複数の教室が台風の被害を受けていました。
6月に行われた竣工式には、現地政府関係者、学校関係者、保護者などが大勢集まり、よりよく学校を建て直すこの事業がスタートしました! 政府の方針として、台風の被害を受けた教室は一度取り壊し再建することが決まったので、残っていた壁の一部を撤去し、がれきも片付けました。そして現在は学校の壁ができはじめています! バルボ小学校は建物の約60%、スランガン小学校では建物の65%が完了しています。

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竣工式にて

壁のコーティング作業中.jpg
壁のコーティング作業中


現地の声:
事業地のギワンは台風ハイエンで甚大な被害を受けましたが、国内・海外からの支援で復興の道を歩み始めています。教育面においても、学校の再建が始まり、授業も元通りになりつつあります。
学校の壁を作る作業をはじめたところで、なんとまた大きな台風がフィリピンを襲いました。ギワンは台風の直撃こそ免れたものの、携帯電話やネットがつながらなくなり、一時期現地と連絡が途絶えてしまいました。建設途中の学校は大丈夫だろうか......そんな心配をしていましたが、ようやく連絡がとれました! 建設は少し予定よりも遅れているものの、建設中の学校やスタッフ、そして地域の人たちも子どもたちも無事だったそうです!
土台が台風でも無事だったのを見て、先生や住民はとても喜んでいます。スランガン小学校の先生は「この学校は丈夫そうだから、完成したら地域の人たちの避難先としても使える。」と言っていました。実際、台風ハイエンの際も、多くの住民は自分たちの家より丈夫であるだろう学校に身を寄せましたが、暴風により次々と学校の屋根が飛ばされてしまい、子どもたちはもちろん、大人も大変恐ろしい思いをしたそうです。
今回の台風でも無事だった再建途中のスランガン小学校とバルボ小学校。「子どもたちが丈夫な学校に通えるようになるのは安心。」と生徒の親も新しく建つ学校に期待を寄せています。

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再建途中のスランガン小学校


ご支援下さるみなさまへ:
スランガン小学校6年生のライアン君からのメッセージです。台風が直撃した当時、ライアン君は5年生でした。
「グッドネーバーズ、そして寄付をしてくださったみなさま、ありがとうございます。台風がきて、僕の学校を含めここではすべてが大変な状態になってしまいました。なので、もう学校には戻れないだろう、と思っていました。でもみなさまのおかげで、今は希望に満ちています。」

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バルボ小学校の子どもたちも新しい学校を楽しみにしています!


そして私からも、みなさまのご支援に御礼申し上げます。みなさまの温かいお気持ちを、学校に通う子どもたちだけでなく地域全体に伝え、丈夫で安全な学校を建てます。学校の再建が終わりましたらまたご報告しますので、ぜひお楽しみに!