2013年、台風30号(ハイエン)によるフィリピンでの災害被害に対し、みなさまに「フェリシモ 地球村の基金」を通した緊急支援活動へご協力をお願いいたしました。たくさんのご支援をいただき、本当にありがとうございました。現地での活動のレポートを紹介させていただきます。

活動団体名  :認定NPO法人 アイキャン(旧名称:アジア日本相互交流センター・ICAN)
プロジェクト名:レイテ島東部被災地における緊急雇用及び地域復興事業
実施場所   :フィリピン共和国レイテ州ドゥラッグ町
実施期間   :2014年5月1日~2014年12月31日

 
プロジェクトの実績報告:

写真1:復興に向けて.jpg
復興に向けて動き出した村
 
 

2013年11月にフィリピン中部を襲った台風30号により、多くの人々が収入源を失いました。そこで、私たちは、100名以上が臨時収入を得るためにキャッシュフォーワーク(緊急雇用)を実施し、また、村役場が畑の収穫物で定期的な収入を確保して、地域復興事業に取り組みました。
まず、各村で設立された農業管理委員会の役員間で会議が実施されました。その会議で決定したことに基づき、役員は、障がいを持った人や妊婦を抱える世帯などを、優先的に畑の整備等のために雇用し、合計114名に収入の機会を提供しました。種については、栄養価の高い野菜を増やすとともに、収穫サイクルの異なる野菜の種を購入して、定期的な収穫を確保するためのシステムを構築しました。畑の維持管理は当番制によって実施され、収穫物からの収入は、土地所有者の小学校と村役場の各々に分配され、次年度の種と肥料購入費は繰越金として貯蓄されています。
この活動によって、村役場は、収穫物を売って定期的な収入を確保できるようになり、低利子の融資事業を開始しました。その結果、農民は、融資を通して稲を購入できるようになり、長期的な収入を確保できるようになりました。また、融資を活用して小規模商店を開店する人々も見られ、地域住民が生計再建に向けて投資を行うことができる環境が整備されました。更には、小学校が収穫の20%から30%の収入を得ることができるようになり、児童に対する給食活動などの波及効果も確認されています。

 

現地の声:

写真2:役員会議.jpg
農業管理委員会の役員会議
 
 

本プロジェクトにより、ドゥラッグ町の住民が復興に向けて前向きな気持ちを持つことが出来るようになっただけではなく、地域住民同士で話し合い、実際に行動に移すことで、当初の課題であった生計の復興が着実に進んでいます。「農業管理委員会」のミーティングでは、「得た収入の一部を次回の種や肥料の購入のために貯蓄して、持続的に活動していこう」という声や、「仕事を失った人々に仕事を得るための機会を提供したい」という声が挙がり、それらが実践されています。
本プロジェクトの対象地域である、カモテ村の地域住民からは、「この、カモテ(タガログ語で芋の意味)を、自分たちの村の特産物にしていく」という意気込みが語られました。地域住民は、自分たちの活動に自信を感じており、キャッシュフォーワークで得た臨時収入を通して、子どもの学用品や生計への投資をしたり、定期的な収入を確保できるようになった村役場が主体となって、生計の復興事業を実施したりするなど、具体的な成果が表れています。
 
 

ご支援くださるみなさまへ:

写真3:一丸となって.jpg  
今後も一丸となって活動していきます。
 
 
「地球村の基金」を通じて、本プロジェクトを応援してくださり、誠にありがとうございました。
早いもので、台風被災から1年以上が経過しました。完全な復興へはまだ道のりはありますが、本プロジェクトを通して、地域住民がひとつの目標のために一丸となって活動すれば、困難な状況も乗り越えられるということが証明できたと思います。本プロジェクトの成果は、復興に向けて一丸となって活動するフィリピンの被災者の方々の力に加えて、募金などの身近にできることを実践して、本プロジェクトを可能にしてくださった、日本のみなさまの力が合わさったからこそ、達成できたことだと思っています。
時間の経過とともに、被災地の人々の状況が、世界中の人々の記憶から失われつつありますが、今後も関心を持ちつつ、私たちとともに活動していただければ幸いです。これからも、応援よろしくお願いします。

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