2016年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「子どもたちの学びが途切れないように、カンボジア青少年自立支援」の活動レポートを国境なき子どもたちさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの中間報告>

 2017年1月から6月までに、「若者の家」では約30名が暮らしており、地域の子ども若者も加えて40名以上が教育支援を受けています。「若者の家」での共同生活を通して、社会性を育むと同時に必要に応じて、ライフスキルセッションによって、衛生、保険、薬物、子どもに関連する社会問題等を学び、自立のための準備をしております。

 「若者の家」はコミュニティーにも開かれており、地域からの子どもたちに対しても教育クラスの受け入れを行っています。子どもによって学習の目的は異なりますが、クメール語や四則演算を学ぶ識字クラスや英語クラスの開講、そして、読書または絵を描くなどして過ごすための図書館クラスが実施されており、子どもたちにとって学習するための開かれた場所となっております。上記の期間中、地域の子どもを含めて、延べ132名がこの教育クラスに参加しました。

 2017年6月末時点で居住者の内12名が公立の学校に通っており、教育クラスにも参加しています。現在ソーシャルワーカーと教育クラスの先生との間の連携が機能しており、子どもたちの情報共有、特に公立の学校に通っている子どもたちの教育クラスへの出席や学習の定着度の把握が行われ、必要に応じて子どもたちへのフォローを実施しています。

KNK2016_M_1.jpg(教育クラスの様子。学習に励む子どもたち。)

 

 職業訓練を選択している子どもは9名おり、それぞれ、バッグの縫製、美容技術の習得、携帯電話の修理方法、農業機械や旋盤の使い方を学んでいます。職業訓練を終えた子の中には個人商店でのインターンを経て、現在、仕事探しの段階にきている子もいます。

 

KNK2016_M_2.jpg(職業訓練の様子。就労に向け、縫製技術を学んでいる若者たち。)

 

 その他、「若者の家」では必要に応じて子どもたちに対して医療ケアも行っており、2017年に入り3名が予防接種を受けることができ、1名が歯の治療を受けることができました。

 

<現地の様子・現地の声>

 6月までに幾つかのイベントがあり、「若者の家」の子どもたちも楽しいひと時を過ごしました。4月にはカンボジア正月があり、子どもたちは家族の元に一時帰宅/帰省しました。帰省にあたり、子どもたちには家までの交通費、途中の食費、そして新しい服が支給されました。親族などがおらず、帰省する場所が無い子どもたちは「若者の家」に残り、スタッフの指導のもと、食事を作るなどして過ごしました。

 

KNK2016_M_3.jpg(修学旅行:子どもの権利に関してのワークショップの様子。)

 

 また、毎年恒例となっている修学旅行に今年も「若者の家」の子どもたち全員で行きました。隣の州に出かけ、普段とは違う景色を見ることで子どもたちも大きな刺激を受けました。子どもの権利についてのワークショップを実施して発表し合ったり、スタッフも含め、全員で遊んだり写真を撮るなどして楽しいひと時を過ごしました。

 6月1日の「国際子どもの日」には「若者の家」の子どもたちと近隣地域にいる子どもたちの友だちも招き、子どもの権利についてのイベントを開催しました。子どもの権利についての啓蒙活動を行うと共に、地域の子どもたちと一緒に楽しく過ごせる時間が設けられました。

 

KNK2016_M_4.jpg(「国際子どもの日」の様子:子どもの権利について真剣に話しを聞く子ども、若者たち。)

 

 このようにイベント等を通して、「若者の家」で暮らす子どもたちが、元々いた過酷な環境ではなく、子どもの権利が守られ、子どもらしく過ごせる環境にいることで本来の子どもとしての姿を取り戻すと共に、将来への道を切り開ける一歩になると思っています。

 

KNK2016_M_5.jpg(修学旅行での様子:いつもと違う場所で、記念撮影。)

 

<支援者へのメッセージ>

 「若者の家」では様々な背景を抱えた子どもたち、教育の機会を奪われた子どもたちが、子どもらしく成長できるよう支援を行っています。安心できる生活環境の提供、スタッフや共同生活の中での人との関わり方、様々な教育機会の提供を行うことで自立に向けた準備をしていきます。「若者の家」に来た当初はまだ、孤独感があり、精神的にも不安定であることも多い子も、カウンセラーや他の子ども達と関わることで少しずつ落ち着きが出始め、職業訓練を受けるなど自立に向けた具体的な動きを取ることができ、その後、就職し自立に至った子もおります。
 このように、子どもたちにとって安心できる環境が提供でき、自身の将来や夢を思い描き、希望する道が切り開ける子どもが増えるように支援を提供し続けていきたいと思っております。

 

(認定NPO法人 国境なき子どもたち 三喜さまより)

 

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