「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

マルハバ(こんにちは)!
トルコ南東部シリアとの国境県で、シリア人やトルコ人の仲間と活動をしている、特定非営利活動法人ホープフル・タッチの高田です。

2011年に勃発したシリア戦争は、未だ終結の気配さえ感じられません。シリア国内に留まっていた友人の親戚の訃報を聞くことも、日常の一部となっています。
子どもたちの避難生活も長くなるばかりです。シリアに帰りたい、家に帰りたいという思いが募る一方、シリアにて爆破音のなか周りで人が倒れていく恐怖が、いまも子どもたちの脳裏に焼きついています。


earth2017_Hopeful_1.jpgトルコの農村地で避難生活を送るシリア人家族

 

学校がない
私たちは2016年6月、シリアとの国境付近の農村地にて、シリア難民の子ども達を対象に学習活動を開始しました。
私たちの対象地は県中心から離れた周りに何もない広大な農村地で、シリア人家族はテントや手造りの土壁の家屋で避難生活を送っています。遠隔地であるため他の支援機関からの援助が届きにくく、特に教育や子ども保護に関連した支援は、皆無に等しい状況でした。

当団体を立ち上げた私とシリア人の友人2名は、それぞれ他のNGOにて食糧支援の事業を実施していました。しかし仕事でこれらの村々を訪れることにより、子ども達が避難後一切教育を受けていないこと、シリア人を受け入れてくれるトルコの公立学校がわずかである現状を目の当たりにしました。「学校に行きたくても、行かれる学校がない」という、子どもや両親の諦めたような表情に出会い続け、私たちはなにかできないか、とテント教室の設置を計画しました。

現在はハラン市およびアクチャカラ市郊外の2村にて、2つのテント教室を運営し、80名の子どもたちが元気に勉強をしています。
かつて気力を失い無表情であった子ども達が、満面の笑みを浮かべて友達やスタッフとふざけあうようになりました。


earth2017_Hopeful_2.jpg先生の指を使いながら足し算を学ぶ女の子

 

システム化された支援・市中心に集中する支援
2017年9月現在、シリア難民数は登録されているだけで510万人以上、うちトルコでは、難民受入れ国として最多の310万人以上が避難生活を送っています。

トルコ政府や国連機関は、登録された避難民データをもとに食糧や生活支援を実施しています。しかし登録更新手続きの遅延や目まぐるしく変化するシステム変更による不具合などから、このようなシステム化された支援が、より対応を複雑にしてしまうケースが多々あります。
特に郊外の農村地で生活するシリア人家族へは情報が届きにくく、また登録情報を更新するための交通費を賄えず、システム上のデータが更新されず届くべき支援が行き届かないことがあります。

そのうえ、子どもの学習や心理社会的発達をサポートする、シリア人向けの学習スペースや遊びの場は市の中心に集中しています。国境に近い市の郊外の村々へは、未だNGOの支援が届いていません。

 

より多くの子どもに希望を
郊外の村々には、学習機会のない子どもたちが、まだまだ多く存在します。対象地を訪れるたびに、他の村のシリア人家族から、「なぜ自分たちの村に教室を設置してくれないのか」と問いただされます。長引く避難生活のなか、1日でも早く、母国語であるアラビア語の読み書きを学べるようになることを、子ども自身も願っています。

より多くの子どもたちへ学びの機会、遊びの機会、そして希望を届けるため、新たなテント教室の設置が求められています。これまでの現場経験を生かし、本当に援助を必要としている子どもたちへ、適切なサポートを届けます。


earth2017_Hopeful_3.jpg新しい教室の開設を望む、避難後就学経験のないシリア難民の子どもたち

 

<主な活動内容>

シリア戦争による避難後、学習する機会を失ったシリア人難民の子どもたち40名を対象として、インフォーマル教育を提供するテント教室を設置・運営します。
テントはトルコ人地域長や地主、住民の許可を得て村の中に設置し、村内や、周辺村にて避難生活を送る子どもたちを生徒として受け入れます。

・授業スケジュール:4時間/日、5日間/週
・授業内容:アラビア語、英語、算数、図画工作、スポーツ

対象となる子どもたちは、避難後数年間学習機会を失っていたり、初めて文字を習います。子どもたちの発達や学習経験に合わせて、段階的に授業を実施していきます。

シリアにて教師経験がありながら、現在は同じく難民として村で生活するシリア人の方を教師として雇用します。

子どもたちには、学習に必要な文房具や教材を配布します。

 

<期待される効果>

1.2011年のシリア戦争以降、避難先でも学習機会のなかったシリア難民の子ども40名が、継続的・定期的に
 最低限の教育を受けることができます。

2.子どもたちの無就学期間をフォローアップし、読み書き・計算などの基礎学力を向上・維持できます。

3.シリア難民の子どもを対象とした支援がない対象地で、子どもたちが最低限の学用品や教材を得て、教室で
 の学習や自宅での自習ができるようになります。

4.学習だけでなく、図画工作やスポーツなどのレクリエーション活動を取り入れることにより、子どもの主体
 的・積極的な参加を促すことができます。

5.クラスにおいて達成感を得る体験をし、避難民として生活する子ども達の自信を育み、ホスト・コミュニ
 ティでの適応力を促進することができます。

6.クラスでの集団活動により集中力や社会性を学び、避難先のトルコまたは帰還後のシリアにおける、学校で
 の就学準備ができます。
7.戦争により"子どもの権利"が剥奪されたシリア難民の子どもたちの「発達する権利」及び「参加する権利」
 が保護、実現されます。

------------------------------------------------------
■学ぶ機会のないシリア難民の子ども達へ 緊急教育支援(トルコ)
実施場所:トルコ共和国・シャンルウルファ県アクチャカラ市郊外の村
実施期間:2018年1月~2018年12月
・プロジェクトの中間報告
・ホープフル・タッチさまのその他の支援活動はこちらから

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの
応援投票を2017年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

 

世界の人々の自立を応援する   みんなの地球村の基金    ご参加はこちら >>>