「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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はじめまして。日本国際ボランティアセンターの今井高樹です。

●今も続く戦闘・・・国民の3人に1人が避難生活
2011年に独立した「世界でいちばん新しい国」南スーダンは、国連の平和維持活動に自衛隊が参加していたので、ご存知の方々も多いかと思います。独立当初は希望にあふれていましたが、2013年には紛争が起きて国全体に拡大しました。今年5月に自衛隊の活動が終了した後、日本では南スーダンのニュースがほとんどなくなりましたが、今も各地で戦闘は続いています。国連によれば、人口の3分の1にあたる400万人が住みなれた家を追われて避難生活を送っています。
戦闘によって、人びとの生活を支えてきた農業や牧畜は大きな打撃を受けました。石油生産が止まって国家経済は破綻状態になり、食料品をはじめ物価は前年の数倍にも上がっています。国民の半数が十分な食料を得ることができません。

●「食べていくのが精一杯。子どもの教育なんて・・」
首都ジュバの一角にある「マンガテン避難民キャンプ」では、何百キロも離れた土地から避難してきた約600家族が生活を送っています。


earth2017_JVC_1.JPG200張のテントに600家族が生活するマンガテン避難民キャンプ

 

「武装したグループに村が焼かれ、4人の子どもの手を引いて逃げてきた。夫の行方は分からない」と言う
アンジェリーナさん。「ここでは食料も満足に手に入らない。朝から夕方まで薪拾いをして市場で売っても、カップ1杯のトウモロコシ粉(主食)しか買えない。家族で食べたらすぐになくなってしまう。足りない分は野草を採ってきて食べている」4人の子どものうち、学校に通っているのは1人だけです。


earth2017_JVC_2.JPG集めてきた野草の葉を刻んで食事の準備をする母親たち

 

キャンプの女性リーダーは、「みんな食料を手にするのが精一杯で、子どもを学校にやるおカネまでない」と言います。キャンプに隣接して小学校がありますが、そこに通うためには、最低でもノート、鉛筆などの学用品を購入しなくてはなりません(学費は無料)。
学校に通わない子の中には、市場で廃品回収や食べ物を探して時間を過ごし「ストリートチルドレン」と呼ばれるようになる子もいます。いったん「ストリートチルドレン」になってしまうと、学校に復帰するのはますます難しくなります。

●学校に通うために、何が必要なのか?
子どもたちが学校に通うためには、どうすればよいのでしょうか。
学用品の支援はもちろん重要です。しかし、それだけでは、次の年もまたその次の年も、学用品を支援しなくてはいけないことになります。
母親たちが少しでも収入を増やすことができれば、子どもの教育に多少の支出ができるようになります。もちろん教育費に限らず、衣食住を整えるためにも、収入の向上はとても重要です。

●収入を向上させるには・・
故郷を離れて避難生活を送る女性たちには、決まった仕事もなく、大きな農地もありません。薪拾いや市場での日雇いの仕事など、収入源は限られ、稼ぎもわずかなものです。
もし、キャンプの中の空き地で野菜を作ったり、自分たちで簡単な調理をして市場で売ったら、もう少し収入を増やすことができます。一部の女性たちは、すでにそうした活動を行っています。それをキャンプの中で広げていくことが大事ですが、多くの女性は、そうした活動を行うための農具や、野菜の種、鍋などの調理器具といった、何らかの道具を持ち合わせていません。そうした道具と少しの知恵があれば、もっと収入を増やすことも可能です。


earth2017_JVC_3.JPG調査のためキャンプを訪問した当団体職員

 

<主な活動内容>

1.子どもたちに学用品を支援します

(1)キャンプ内の家庭訪問を行い、学校に通っていない子どもを中心に、支援対象者600人(予定)を選び
   ます。
(2)小学校で学ぶために必要な文具(ノート、鉛筆、鉛筆削り、消しゴム)を支給します
(3)その後、支援を受けた子どもが学校に通っているかどうかを定期的に確認します。


2.母親たちの収入向上につながる支援をします。

(1)母親どうしの話し合いを持ち、今どのように現金収入を得ているのか(薪拾い、日雇いの仕事等々)を
   情報交換します。そして、他にも良い収入向上のやり方がないか、そのためには何が必要か(どんな支
   援が必要か)を話し合います。

    例:「野菜作りは良い収入になるが、農具や種子がない」 → 農具・種子の支援
    例:「揚げパンを作って市場で売りたいが鍋がない」 → 調理器具(鍋)の支援

(2)支援を実施し、その後、どのくらいの収入を得ることができたかを定期的に確認します。

 

<期待される効果>

1.学用品を手にして、子どもたちが小学校に通い始めます。

これまで学校に通っていなかった子どもだけではなく、学校に通っていたが学用品がないために登校しづらくなっていた子どもも、学校に復帰することができます。学校に通わず「ストリートチルドレン」になるケースを防ぐことができます。今は避難生活を送っていても、教育を受けることによって、何らかの技術を身に付けるなど、将来どこで生活することになっても職を得るチャンスが増えます。そのことは、若者が「仕事がないので兵士になる」というケースを防ぐことにもなります。

2.母親たちが収入を得る手段が増えます。

野菜づくりなどの新たな生計手段を得ることで、家計収入が安定します。新しい生計手段は、この活動の参加者だけでなく、キャンプの他の女性たちにも広がっていくことが期待されます。家計収入の安定によって、家族の衣食住の改善と同時に、子どもの教育に多少のおカネを回すことができるようになります。今回支援する学用品は1年分に限られるので、母親たちの収入向上があってこそ、2年目以降も継続して子どもたちが学校に通い続けることができるようになります。

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■南スーダン、戦火を逃れて避難した子どもたちに学びの機会を!
実施場所:南スーダン共和国、首都ジュバ市、マンガテン避難民キャンプ
実施期間:2018年1月~2018年10月
・日本国際ボランティアセンターさまのその他の支援活動はこちらから

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「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの
応援投票を2017年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

 

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