2016年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「カンボジア・農村部の保育所での給食とおやつ支援」の活動レポートを幼い難民を考える会さまからいただきましたので、みなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの実績報告>

 プノンペン近郊の地区にあるバンキアン保育所・プレイタトウ保育所。両保育所がある地区では保護者が工場勤務をするようになり、家に残される子どもが増えました。保護者は子どもの昼ご飯にと焼き豚数切れや魚を用意しますが、皆それを食べずにお菓子を食べてしまうといい、子どもの健康が心配されます。本事業では、両保育所で適切な給食と補助給食を提供し、健やかな成長と学びを支援しました。

 

1)給食支援
 給食のメニューは「三色食品群」栄養素グループに基づき、スープや野菜炒めなど毎日違うメニューを提供しました。調理員は、野菜は何度も洗い農薬を落とすこと、鶏肉や魚の骨は取り除くこと、そして塩と砂糖を使いすぎないことに留意して給食作りに取組みました。特に人気だったのは空芯菜と牛肉が入った酸っぱいスープ、モチュークルーン。この給食の日は全員がおかわりし、4杯食べる子もいたほどです。
 また、保育者は給食に出る野菜を観察活動の教材に使い、野菜の効能や栄養素を教えました。単に食べるだけでなく、給食は「バランスの良い食事が健康を支える」という大切なことを学ぶ時間となりました。


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この日のメニューは焼いた豚肉とご飯。子どもたちに大人気の料理の1つです。


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食物の絵を見せながら栄養について紹介しました。保育所
での学びは子どもたちの一生を支える知識となります。 

 

2)補助給食支援
 農村の子どもに不足しがちなタンパク質を補うため、ゆで卵や豆乳、クッキーを提供しました。ゆで卵は殻がついたまま提供し、子どもたちは自分で殻をむきます。この作業は手先を使う訓練になるうえ、年上の子が他の子を手伝うなど助け合いも生まれました。


CYR2016_F_3.JPG 大好きなゆで卵を手にポーズをとる園児 

 

<現地の様子・現地の声>

 近年、保育所がある地域では外国の工場ができ、人々の生活が大きく変化しています。家では健康に害を及ぼす恐れがある添加物が入った安価なお菓子やジュースを口にする子どもも増え、健康が心配されます。また、村では学校に通っていない若者が麻薬に手を染めるなどの問題も出てきており、就学前の子どもが通う保育所の必要性がますます高まっています。

ポムさん(調理員) 
入園したばかりの子どもは野菜をあまり食べてくれません。食べるのは30人中5~6人でしょうか。けれど、保育所に通い始めると、みんな野菜を進んで食べるようになります。私はそれがとても嬉しいですし、給食を作って良かったと思います。

ボラー先生(保育者):
給食は保育所の活動でとても大切です。給食とつなげて歯磨きや手洗いを教えることができます。日本からのご支援で出している補助給食は栄養があり、美味しいので、子どもたちが毎日保育所に来てくれます。とても嬉しいです。

マーチ先生(保育者):
保育所では子どもたちがご飯を食べてお昼寝をする時間もあるので、子どもが健康になっているのを感じます。入園後、子どもたちは風邪をひきにくくなっていますし、給食の効果を感じます。保育所は国の次世代、元気で賢い世代を育てる大切な場所です。日本の皆さんのご支援で子どもたちに栄養のあるものを出すことができ、心から感謝しています。

 

<支援者へのメッセージ>

(当会現地事務所職員 スレイモムより)

 私自身も保育所の卒園生なので、保育所を訪れる度に栄養満点の給食を食べる子どもの姿を見ると本当に嬉しいです。ある子は「今日、一番多く野菜を食べたのは僕だよ」と自慢する子もいて、子どもの野菜嫌いも克服されているのだと実感します。
 保育所がある地域の家庭の食事は一昔前と比べて改善してきましたが、まだまだ栄養バランスが偏っている食事が多く見られます。保育所で適切な食事を摂り、栄養について学ぶことで、子どもたちは健康になり、たくさん遊び、勉強もできるようになります。皆さんのご支援で子どもたちに適切な保育の場を提供できたことに、心から感謝しています。

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保育所の子どもたちにとって、保育所の卒園し、現在は
当会現地事務所で働く職員は大切なロールモデルです 

 

(認定NPO法人幼い難民を考える会 鎌田さまより)

 

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