2017年、バングラデシュに流入するロヒンギャ難民に対し、「フェリシモ 地球村の基金」から緊急支援を実施いたしました。現地での活動のレポートが届きましたのでみなさまにご紹介させていただきます。


 

■活動団体名   : 特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
■プロジェクト名 : バングラデシュに流入するロヒンギャ難民緊急支援
■実施場所    : バングラデシュ・コックスバザール県ウキア郡クトゥパロン
■実施期間    : 2017年9月25日~11月9日

 

<プロジェクトの実績報告>

2017年11月8日、バングラデシュ南東部コックスバザール県のウキア郡にあるクトゥパロン難民キャンプ内のグンドゥン・キャンプ2で計1,200世帯を対象に、食料および生活用品の配布を行いました。物資の調達、現場での配布は、私たちシャプラニールのパートナーであるNAF(Namijan Aftabi Foundation)が実施しました。

物資を受け取ったのは8月以降に流入してきた人々計1,200世帯(約8,200人)です。内訳は以下の通りです。

・テントシート:200世帯
・蚊帳:400世帯
・食料および日用品:600世帯
 髪や肌に塗るためのココナツオイル(小ボトル2本)、石けん2個、シャンプー小分けパック6、
 ビスケット1缶

 

バングラデシュでは乾季となる10月以降、感染症を媒介する蚊が増えてきます。当初テントシートの配布に重点を置く予定でしたが、蚊帳のニーズが高い一方で、配布を計画している組織が少ないことが判り、テントシートを減らして蚊帳の数を増やすことにしました。

また、乳幼児の栄養状況の改善を目指して配布を予定していた粉ミルクは、バングラデシュ政府の指導により配布を断念しました。配布世帯数そのものに変更はありませんでした。

 

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物資配布場所の調整を受けた後、準備を行うパートナー団体スタッフ。
    右手には配布を待って列に並ぶ人々                    

 

<現地の様子・現地の声>

着の身着のままで住み慣れた土地を逃れてきたロヒンギャの人たちにとって、キャンプで配布される物資は生活を支える命綱のような存在です。難民の大量流入が始まった8月下旬に比べると、整然としたキャンプ運営がされるようになり、食用油などの基本的な食料や調理器具などは行き渡るようになってきました。

しかし、バングラデシュでは就労が許されていないため現金をほとんど持っていないロヒンギャの人たちには、それ以外の必需品を購入するのは大変困難です。そのような状況下で行った配布のため、女性や子どもに配慮した物資を受け取ったロヒンギャの人たちから大変よろこばれました。

 

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食料と生活用品(石けん、オイルなど)を受け取る年配の女性

 

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テント用ビニールシート(オレンジ色)と食料を受け取る男性
    右はパートナー団体の職員                    

 

ご支援下さるみなさまへ:

9月と10月の2回、実際に難民キャンプに足を運びました。ニュース等で繰り返し報道されている混沌とした状況を想像していた私には、拍子抜けするほどキャンプの様子は落ち着き、整然として見えました。もちろんバングラデシュ政府・軍、国際機関やバングラデシュNGOの支援や努力によって改善された部分は大きいと思います。しかし人々が助け合いながら整地しテントを立てている姿を目の当たりにして、ロヒンギャの人が持つ強さを実感しました。

ロヒンギャの人たちが現在置かれている状況、そしてここに至る経験は過酷なものでしたが、施しを受ける無力な人としてではなく、意思と決意をもったという持つ力を引き出していける支援として何ができるのか、考え続けたいと思います。

(シャプラニール=市民による海外協力の会 藤﨑さまより)

 

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