2016年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「ラオスの子どもに健康を~村の健康普及ボランティアの活動支援~」の活動レポートを世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)さまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの実績報告>

世界の医療団のラオス北部にあるフアパン県ソン郡・フアムアン郡での活動は、5歳未満児の健康向上、そのための大人たちへの健康教育がメインテーマのひとつです。村々が山岳地帯に散在する両郡では、各村落に設置された村落健康委員会(Village Health Committee=VHC)を活性化し、基本的な保健活動が日々行われることが目標とされています。

2017年10月、対象の2郡で村落健康普及委員会のメンバーへの研修を開始しました。2郡で合計13か所にあるヘルスセンターのエリアごとにVHC(各村5名程度)を集め、4日間にわたる研修を実施しています。これに加え、郡病院エリアでも合計5回の研修を計画しており、あらかじめ研修を受けた郡保健局のスタッフ(健康教育トレーナー)と世界の医療団は、計18か所で研修を提供します。

前回の中間報告の際、購入について報告した97セットの身長・体重計と体温計は、この研修の中で合計97村のVHCに配布されています。事業実施パートナーである県・郡保健局の強い希望により村落への配布を決定したこれらの備品は、VHCが自分たちの村で栄養失調の子どもたちを認識し、親に助言し、必要があれば医療施設に繋げるための重要な道具になります。

しかし、VHCが計測方法や、アドバイスの内容を把握していなければ役に立ちません。そのため、世界の医療団は、VHCが各村に帰って、期待された役割を果たせるよう、より実践的な研修にするためにパートナーと研修計画を立て準備をしました。 

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身長・体重計の準備や使い方を学び、練習します。ヘルスセンターに
いた子どもに計測対象になってもらいました。記録の取り方も指導も
合わせて行います。                      

 

また、回を重ねるごとに、研修自体を楽しめるような工夫も取り入れられ、郡のトレーナーの技術も向上し、VHCたちの学習意欲が促進されています。

 

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母乳栄養に関するメッセージソングをみんなで歌ってリフレッシュしています。
録音して村人に聞かせたいというVHCもいました。             

 

医療はおろか、健康に対する知識も少ないVHCメンバーもいるため、学習は継続していくことが必要です。2018年は、2回目の研修や村落での実践フォローを実施していく計画です。

 

<現地の様子・現地の声>

研修参加者である村落健康普及委員会メンバーは、ボランティアとして村の健康普及に関わりつつも、今回のような保健トレーニングを初めて受講する人が多くいます。フアパン県フアムアン郡ブアムガン村のファンさんもそのひとりです。

ファンさんからは、「このトレーニングに参加できてよかったです。健康であるということが具体的にどういうことなのか、村の人たちに保健教育を実施するにはどのようにすべきか、そして、子どもたちの成長をどのように計測・記録するかを学ぶことができました。」とのコメントがありました。

また、トレーニング後はぜひ学んだ内容を村で実践していきたいと意欲を示しており、少しでも村の人の力になれることが本当にうれしいです、とも言っていました。

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研修参加者インタビューの様子。右の女性がファンさん。
左は世界の医療団のメディカルコーディネーター。   

 

<支援者へのメッセージ>

世界の医療団は、パートナーである県・郡保健局が活動のイニシアティブをとっていけるような支援を模索しています。彼らの希望を最大限に取り入れることは、忍耐と時間が必要です。
それでも、プロジェクトが終わった後も、子どもたちの健康を守る活動の将来的展望が彼らによって創られていくために、一歩ずつでも共に前進していきたいと思います。プロジェクト期間を通じ、子どもたちや大人の健康が支えられていく仕組みが根付くことを目指しているからです。
このように、みなさまのご支援は子どもたちの健全な将来の礎を築くものです。いつもご支援ありがとうございます。

 

(認定NPO法人 世界の医療団 阿部さまより)

 

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