2016年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「子どもたちの学びが途切れないように、カンボジア青少年自立支援」の活動レポートを国境なき子どもたちさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの実績報告>

 カンボジアでは孤児院など多く存在しますが、その多くは新たな孤児を受け入れるため10代半ばになると施設を出ていかなければなりません。10代半ばの子どもは社会に出る準備が出来ているとは言い難く、教育の継続や職業訓練といった支援を必要としています。

そんな中、10代半ばからの子どもを対象とした数少ない支援機関として「若者の家」は子どもたちを受け入れてきました。孤児を始め、性暴力や家庭内暴力の被害者、貧困家庭などの背景など様々な理由から家庭に居続けられなくなった13歳から19歳の子どもに対して衣食住の提供に始まり、教育や職業訓練の機会を提供してきました。

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(お昼ごはんを食べる「若者の家」の子どもたち)

 

 2017年1月から12月の間に合計で45名が「若者の家」に在籍しました。現在も25名が「若者の家」で暮らしており、14名が公立の学校に通い、10名が自動車修理、美容関係、縫製などの職業訓練を受けています。

「若者の家」ではその他に英語やクメール語や簡単な四則計算を含む識字教室を開講しており、彼らに加え、コミュニティ内からも多数参加しており、英語クラスは約50人、識字クラスは約20人が毎日クラスに参加しています。補講の意味で参加している子も、学校もしくは職業訓練を受ける前の準備段階として受ける子も毎日楽しく勉強しており、彼らにとっての良い居場所となっています。

 

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(職業訓練を受けている子どもの様子を見に来た「若者の家」のスタッフ)

 

 「若者の家」を「卒業」した子は、家庭への再統合や養子として受け入れてもらうなどし、その後、進学や仕事に就くなどして自立に向けて歩み続けていきます。昨年2017年も12名が「若者の家」を「卒業」し、新たな生活をスタートさせることができました。卒業していく子どもの人数は多く感じられないかもしれませんが、一歩一歩着実に自立できるよう「若者の家」では支援を行っています。

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(夜も英語クラスで勉強!)

 

<現地の様子・現地の声>

 「若者の家」の子どもたちは学校や職業訓練を受ける以外に日々の仲間との共同生活やソーシャルワーカーらスタッフとの関わりの中で様々なことを学んでいきます。

身体を清潔に保ったり、病気にならないようにしたりするためなど生きてい行く上で大事な保健衛生について学んだり、「若者の家」内のルールを守ることや周りと摩擦を引き起こさないようなコミュニケーションの取り方などの社会性も培っていきます。日々の生活に加え、ワークショップを実施したり、時には個別に時間を設け、ソーシャルワーカーによるカウンセリングを実施したりして社会に出た時や自立する上で必要なスキルを身につけられるよう支援しています。

中々上手くいかない時もあり、難しい時期を過ごす子どもたちもいますが、「若者の家」で過ごした時間が将来、責任ある大人になることにつながってくれるように日々スタッフは子どもたちと真剣に向き合っています。

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(仲良く遊ぶ、「若者の家」の子どもとコミュニティーの子ども)

 

<支援者へのメッセージ>

 近年目覚ましい経済発展を遂げているカンボジアですが、以前として前述の理由から家庭にいられない子どもや経済格差の広がりによる貧困問題であるなど多くの課題を抱えています。それに付随して教育を諦め、準備も何もできていない状況の中、不安定な雇用状況の中で働き始めなければならない子どももまだ数多く存在しています。

昨年の間にも新たに15名が「若者の家」に加わり、毎年15から20名の子どもが「若者の家」にやってきます。まだまだ支援を必要としている子どもがおり、適切な支援を行っている団体が少ない中、これからも子どもたちが社会の一員として少しでも明るい将来を描けるように支援を行っていきます。

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(「若者の家」の子どもたち)

 

(認定NPO法人国境なき子どもたち 三喜さまより)

 

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