2017年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「キャンプで暮らすシリアの子どもたちに、教育と心の成長を!」の活動レポートを国境なき子どもたちさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの中間報告>

1月の冬休みの課外活動を経て2月から始まった後期新学期。国境なき子どもたち(以下KnK)では、キャンプ内の学校にて、音楽、演劇、作文といった情操教育の授業を実施しています。

学校は2部制になっており、午前中の女子シフトでは鍵盤ハーモニカやリコーダーを使った授業を通して新しい楽器に触れる機会を楽しんだり、男子シフトでは演劇で自分ではない人間を演じることで人の気持ちを考えてみたり、今学期に入ってから、今までに学ばなかったことの数々を経験する時間を提供できています。新学期開始から4月中旬までに、男女計811名のシリア人生徒に約280回の授業を届けることができました。


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女子の音楽の授業

また、子どもたちが自分の将来を考えるためのキャリア教育も実施。子どもたちの持つひとりひとりの夢に向かって、今自分たちができることを考える機会を作っています。自分の生活習慣を見直したり、小さな努力をしてみたり、子どもたちの暮らしと学びへの姿勢を変える手助けにもなっています。精いっぱい学び、遊びながら、子どもたちが子どもらしくいられるKnKの授業は、子どもたちにとって、安心して自分らしさを出せる大事な時間となっています。 


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手紙制作の様子

 

<現地の様子・現地の声>

授業に参加している子どもたちからは、「KnKの授業が楽しみ!」という声をよく聞きます。子どもたちにとって、アラビア語や英語、算数といった教科は、大事だとはわかっているけれど決して楽しいばかりの授業ではありません。

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キャンプ内学校からの景色

 

音楽の授業で、新しい歌を、正確な歌詞と一緒に歌えるようになった子たちは、うれしそうに歌いながら下校していました。また、演劇の授業で、大好きなドラマの主人公に扮した生徒は、あこがれの人物のようにふるまえることが楽しくて、また新しい役にも挑戦したいと次の授業をワクワクして待っています。

 

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先生の話を聞く子どもたち


KNK2017_M_5.jpg演劇の授業:扮装した子どもたち

 

キャリア教育にも進展がありました。学校には来て、勉強をしている子どもたちでしたが、今の勉強が自分の将来の何につながるのか、よくわからない子どもたちがたくさんいました。また、どんなことをしたら、自分の夢に近づけるのかも、具体的な方法がわからない子どもたちがほとんどでした。そんな子どもたちに、毎日少しずつ英単語を覚える、毎日見るテレビの番組をドラマから知識を得られる番組に変えてみるなど、生活に密着した、地に足ついたアイディアを提供しました。教員からのアドバイスに勉強する意義を見いだせた子どもたちの顔は輝いていました。


KNK2017_M_6.jpgキャンプ内学校での屋外授業の様子

 

<支援者へのメッセージ>

みなさまのご支援のおかげで、後期の授業も継続し実施できることになりました。子どもたちの置かれたキャンプという環境は、一見すると以前よりもよくなっています。ですが、火急の問題が解決されたことで見えてきた、根本的な問題はいつまでも解決されません。働かなくてはならない子どもたち、早期結婚させられる子どもたち、未来にどのように希望を描いたらいいのかわからない子どもたち、キャンプ生活が長いからこそ出てくるそのような問題に、取り組む機会があることは、とても意義のあることだと思っています。シリア危機の解決の糸口が見えず、長期化し忘れ去られつつある彼らの避難生活に、日本から関心を寄せてくださり、ご支援くださっていること、キャンプの子どもたちには伝えていきたいと思っています。

 

(認定NPO法人 国境なき子どもたち 佐々木さまより)

 

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