2017年度に熊本地震への支援として、みなさまからお預かりしている基金から、みんなのボランティアステーションさまのプロジェクト「みんなのボランティアステーション」に拠出しました。
その活動レポートが届きましたのでみなさまにご紹介します。


実施場所:熊本県上益城郡益城町を中心とした大規模被災地域
実施期間:2017年11月1日から2018年3月31日

 

<プロジェクトの実績報告> 

2017年9月に発足した「みんなのボランティアステーション」は2018年の1月から選任の事務局員を置きました。それまでは個別の活動に追われて、なかなか共有ベースに情報を集約することに手が付けられませんでしたが、専任の事務局員が会員団体の拠点を訪問するなどをして、設立した9月4日までさかのぼって記録を残すことができました。

そして現在は、必要としている方に必要な支援を最も望ましい形で提供するため、ニーズがあるとまず対応方法を会員団体の間で協議して、全体決定を経て実施するという形で発展しています。

撤退するボランティア団体が続出し、行政は住民のニーズを把握できず、住民も行政不信に陥っていたときに、必要不可欠だったこの取り組みは、次のような目的を果たしました。

①様々な団体が団体資源を共有し、協働してニーズに対処していくことで、無理をせずに継続して活動をし
 ながら、他団体のノウハウも享受する。
②ニーズを一元的に把握し、必要な人材を必要な場所にボランティアを適材配置することで、効果的な活動
 をする。
③民間団体と市民のニーズとシーズの現状をしっかりと行政へ届ける。
④県の支援制度でもれるおそれがある要支援者については、市町村域で民間団体と行政及び社会福祉協議会が
 同時に把握する。

 

<現地の様子や現地の声>

「みんなのボランティアステーション」は、支援団体が活動の限界を自覚しだした時期に開始したので、自団体だけでは解決しえなかった課題を他団体の協力や連携を図ることで克服することができました。自団体だけでは蓄積することができなかった活動のノウハウを蓄積することができたので、支援団体のあり方の意識が大きく変わったという声があります。

また、行政にとっても、バラバラに散在する住民からのニーズを一元的に把握し、民間の活動実績を統一様式で報告し、民間では解決することができなかった行政課題も提出してくれる存在に対して、積極的に連携を図っていくべき組織との認識を持ってくれています。

支援団体への相談窓口が一本化したことで、メディアや新聞などでボランティア情報を掲載しやすくなり、熊本県民の一般参加者への間口を広めることができました。

災害ボランティアセンターが閉鎖し、ボランティアをしたい、してほしいという要望は多くある中、受け入れる場所がありませんでしたが、「みんなのボランティアステーション」が民間のボランティアセンターとしての機能を果たすことで、地域住民の市民活動への参加を促進しているという感触を得ています。


2017minbora_F_4.jpg 制度で救済できない畑の倒木撤去作業

 

国や県の支援制度から漏れてしまう住民のケースを市町村域で行政と市民団体が連携して協議をし、実例の把握と市町村域における県の制度の補完という意味で、実務的な役割を果たしていけるのではないかと期待が高まっています。


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公費解体前の片付け


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公費解体で残された生活ごみの撤去

 

<支援者のみなさまへ>

改めて、この度は助成をいただきましてありがとうございました。

当団体は継続活動する支援団体のネットワーク団体です。被災地域の様々な課題を行政や支援団体間で協議し、熊本で改善できることと今後に繰り越してはならない部分を選別し、しっかりととるべき対応をとって行く、「ワーク」のつながりに特化しています。

被災地での継続活動に一番の課題となるのが、活動資金です。多くの助成事業や一般からの寄付が途絶える中にあって、本事業のような実効的な助成事業があることは被災地で継続して活動する団体にとって不可欠です。

助成いただいた活動資金によって当団体の活動も軌道にのることができ、予算規模にとどまらない心の支えとなりました。会員団体を代表して、本事業にご理解いただき助成されましたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

(みんなのボランティアステーションさまより)


2017minbora_F_1.jpg 公費解体で残された瓦礫の撤去


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