2017年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「南スーダン、戦火を逃れて避難した子どもたちに学びの機会を!」の活動レポートを日本国際ボランティアセンターさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの中間報告>

1.子どもたちへの学用品支援

 ・避難民キャンプにある小学校2校のうち1校で、教職員と協力して周囲の家庭訪問を行い、学校に通って
  いない子どもと在校生を合わせた300名の名簿を作成しました。

 ・2月には、名簿に基づいて文具(ノート、鉛筆・ペン、消しゴムなど)を支援しました。

 ・その後、3月と5月に小学校を訪問しました。文具を受け取った子どもたちの9割以上が教室で勉強を続
  けています。


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支援で受け取ったノートを手にする小学生たち

 

2.母親たちの収入向上につながる支援

(1)菜園づくり

 ・キャンプ内の母親たちとの話し合いで「野菜作りをしたいが農具や種子が足りない」という声を聞きまし
  た。

 ・3月、母親100人に対してオクラなど野菜の種と農具、ジョウロを配布。水の運搬に利用する手押し車も
  10台支援しました。

 ・野菜は順調に生育し、摘み取りが始まっています。収穫物は家族の栄養改善につながり、食べきれない分
  は市場で販売されて家計収入の助けになります。

(2)食品加工

 ・テントが密集する場所に住んでいて野菜を作るスペースがない女性たち60人は、落花生や乾燥オクラを
  ペースト状・粉末状に加工して、キャンプ内の市場で販売をするグループを結成しました。こうした加工
  食品は、現地で毎日の料理に使われる「売れ筋」商品です。

 ・5月、このグループが必要とする製粉機2台を支援。女性たちは共同で製粉機を運転し、食品加工を始め
  ています。今後、定期的に訪問をして、参加している女性たちの収入額の聞き取りを行います。


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種子の配布から2ヵ月、テントの脇にある菜園では  
モロヘイヤの収穫が始まっている          

 

<現地の様子・現地の声>

2011年に始まった紛争は今も続き、国民の3人に1人が避難生活を送る状況は変わっていません。経済の破たんによって物価上昇は止まらず、食料品を手にすることがますます難しくなっています。避難民であればなおさらです。

「戦闘から逃げる中で、家族も親戚もバラバラになった。夫はおらず、自分の子どもと親戚の子どもを育てている。お腹を空かせた子どもに食べさせるので精いっぱい。ノートやペンの支援がなかったら、この子たちは学校に行けていなかった」(キャンプの女性)

「小学校は5科目なのでノート5冊が必要。ノートは輸入品で値段が高く、1冊の値段は母親が半日働いて得る稼ぎと同じ。だからノートがなくて学校に来られない子どもは多い。学用品の支援で、本当に多くの子どもたちが学校に通えるようになった」(小学校教員)

「去年も野菜を育てようとしたけど、近所の人から農具を借りたので少ししか耕せなかった。今年は全然違う。自分の農具があるので畑が広がったし、受け取った野菜の種をまいて、10月までずっと収穫できる。子どもたちはもう野菜を食べ始めている」(キャンプの女性)

「避難民だからって援助を待っているだけの生活はしたくない。自分たちでも何かができる。これまでは仕入れた食料品を市場で売っていたけれど、今度は製粉機を皆で利用して落花生ペーストなどが作れる。もっと収入が増えるはず」(女性グループのメンバー)


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製粉機の運営を行う女性グループのメンバー(中央は当団体日本人スタッフ)

 

<支援者へのメッセージ>

自衛隊の派遣が昨年に終了した後、日本では南スーダンの現状が報道されることは少なくなり、過ぎたことのように忘れられています。しかし、現地の人たちは、終わらない紛争の中で、今日、明日を生きていかなければなりません。

人道危機の長期化によって国連などの支援が息切れする中で、避難民が少しでも自分たちの手で収入を得て生活を安定させること、将来を担う子どもたちが教育の機会を失わないことがとても大切です。残り5ヵ月のプロジェクト期間、引き続きみなさまのご支援を受けて、現地の人びとを支えていきます。よろしくお願いいたします。

(認定NPO法人 日本国際ボランティアセンター 今井さまより)

 

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