「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい6つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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はじめまして、NPO法人わぴねす代表の梶田です。私たちはインドにあるハンセン病コロニーの人々を支援する事業を行っています。

 

【ハンセン病とは】

みなさんはハンセン病という病気をご存知でしょうか?ハンセン病は末梢神経や皮膚を冒す病気で、治療が遅れると顔や手足に重い後遺症が残ってしまうことがあります。症状や後遺症が悪化してしまった方の中には手足の指が全く無い方、失明してしまった方もいます。外見に著しい変化を招くこと、『遺伝病』『不治の病』といった誤った認識や、『天刑病』『業病』といった負のイメージから病気が完治した後も、差別を招く要因になっています。日本でも近年までハンセン病にかかった人を療養所に隔離するなどといった政策がとられており、差別の対象となっていました。

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菌自体の感染力は非常に弱いといわれており、栄養が行き届いている衛生環境の良い中で生活している場合、発病することは極めてまれです。また、1981年に効果的な治療薬が開発されたため、現在は世界規模で見ると新規患者数は減少してきています。しかし、インドでは衛生環境が悪いことや子どもたちの栄養が足りていないことが原因で毎年12万人以上、新たにハンセン病を発症している人がいます。

 

【インドハンセン病コロニーについて】

インドではハンセン病にかかったことが原因で、家族からも追い出され、放浪した末に同じような人々が集まって出来たコロニーと呼ばれる定着村がインド全土に800以上あると言われています。現在はコロニーを作った人の子ども世代や孫世代までが一緒に生活をしています。

コロニーの大半の人々は差別によって職を得ることが出来ず、物乞いで生計を立てています。私たちが支援しているコロニーの中には4人家族の世帯収入の平均がRs.1,800(2,880円)/月というコロニーもあります。つまり一人当たり24円/日で暮らしているということです。

これは国連が定める貧困ラインを大幅に下回っています。いくら物価の低いインドとはいえ、これでは生活もままなりません。

 

【私たちが行っていること】

そんなインドハンセン病コロニーの人々の社会的な自立、差別の改善を目指して、インフラ整備や就労支援などを3つのコロニーで行っています。
インフラ整備は学生ボランティアが毎年2回、1回20人ほどが3つのコロニーに2週間程泊まりこみ、コロニーの人々と寝食を共にしながら、協力して様々な修繕や建設を行います。これまでには家屋の修繕、井戸の設置などを行ってきました。

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就労支援では若い世代を中心に、コロニーできのこ栽培を行い、出来たきのこを近隣住民に販売し収入を上げるプロジェクト(写真③)や、TOTOと呼ばれる電動3輪自動車をコロニーの人にレンタルするプロジェクトを行っています。TOTOを借りたコロニーの人々はそれを使いタクシー業で収入を得ています。

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【活動を通じて目指すもの】

私たちは「ハンセン病による"差別"と"貧困"を過去に、"尊厳"と"希望"を今と未来に」を合言葉に活動を続けています。貧困問題が解決するだけでなく、差別が解消されることでコロニーの人々が生き生きわくわくと暮らせる未来、それが私たちが目指しているものです。

実際、日本人である私たちがコロニーに泊まりこみ、コロニーの人々と接している姿を見ることで、これまでコロニーを差別していた近隣住民は「コロニーの人と関わっても病気はうつらないんだ」「ハンセン病は怖くないんだ」という認識に変化し、コロニーを訪れる人が増えてきました。

また同時に、近隣住民からの差別が減少することで、コロニーの人々が抱えていた「どうせ自分はハンセン病回復者だから」という被差別意識の解消にもつながってきています。

 

<主な活動内容>

私たちはインドハンセン病コロニーの人々が自立した生活を出来るように、①養鶏事業を営んでいる人へ低金利の借り換え、②これから養鶏事業を開始する人々へ低金利での貸し出し、の2点を行います。

①養鶏小屋を設立するための費用を高い金利(月利7%~15%で計3回)で借りており、利息が高いため返済
 がとても苦しい状態です。当団体が借り換え資金を融資することで金利負担が減少されます。6家族24名が
 対象となります。

②他にも養鶏事業を始めたいと考えている人がいますが、金利が高いことから行えない状況にあります。そこ
 で、当団体が資金の貸し出しを行います。2家族8名を予定しています。

本事業のポイントは食肉業者と提携し、育てた鶏を相場より安く販売することで、代わりに雛や餌など養鶏に関わるものを無料で提供してもらうことができるということです。そのため鶏が上手く育たなかったことによる事業失敗のリスクがありません。

 

<期待される効果>

【低金利の借り換えを行った人】
  返済する利息負担が3分の1以下になり、収入向上につながります。
【新たに養鶏事業を開始する人】
  現在の収入の2倍近い、月額Rs.3,000(4,800円)以上の収入が得られるようになります。

また、私たちはコロニーの人の収入が上がることで、3つのことを実現したいと考えています。

①コロニーの人々が安心して暮らすことができるようになること
 現在彼らが住んでいる家屋は、植民地時代のイギリス兵宿舎で、イギリス撤退後、誰も住まなくなった廃屋
 を利用しています。そのため建物は老朽化し、雨漏りなどに悩まされています。収入向上によって家屋の修
 繕をし、安心して住むことが出来る様になることを目指します

②子どもたちに十分な教育を与えられるようになること
 低収入が原因で、ほとんどの親が自分たちだけでは子どもたちを育てることが出来ず、養護施設に預けてい
 ます。私たちが提供する機会を生かしてもらい、収入があがることで子どもたちに十分な教育を与えること
 が出来る様になることを目指します。

③返済された資金を元手にコロニーの他の人々へ就労支援を行えるようになること
 このプロジェクトは事業資金の貸し出しのため、コロニーの人々には小額ずつですが返済を行ってもらいま
 す。その返済された資金を元手に新たな就労支援を行いたいと考えています。コロニーの人が働くことで、
 他のコロニーの人が助かる、そんな仕組みを構築することを目指しています。

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■インドハンセン病コロニーにおける養鶏を対象とした小口融資事業
実施場所:インドウエストベンガル州バンクラ県ピアルドバハンセン病コロニー
実施期間:2019年1月~2019年12月
・わぴねすさまのその他の支援活動はこちらから

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「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための6つの自立を支援するプロジェクトの
応援投票を2018年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

 

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