「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい6つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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はじめまして。認定NPO法人アイキャンの西坂です。最近は経済が成長しているイメージがあるフィリピンですが、その影では、多くの人々が経済発展に取り残されて、過酷な生活を送っています。

首都マニラでは、今でも250万人の人々が、川やゴミ処分場、道路の側、橋の下等で暮らしており、5歳未満の子どもの34%が「極度の栄養不良」に陥っています。特に、マニラ湾にある「トンド」地区の中に「ハッピーランド」「ヘルピング」「アロマ」で構成される海岸沿いのゴミ集積場地域は、マニラの中でも最も「貧しい」地域と言われ、約3万人の人口の多くが、真っ黒のドロとゴミの上にビニールシートやプラスチックゴミを材料として住処をつくり、居住しています。

大人・子どもの多くがゴミとして投棄されたものを回収し、換金することで生計をたてており、その収入は、約400円(法定最低賃金は約1,000円)ほどしかなく、ごみとして捨てられていたファストフードの残飯を洗い、再加熱し、食べて生きている子どもたちもいます(現地語で「パグパグ」と言います)。その結果、この地域の子どもたちの8割近くが「極度の栄養不良」に陥っており、栄養不良と不衛生な環境に起因する病気で命を落とすことも少なくありません。

 

earth2019_ICAN_1.jpgこの地域の全世帯が不法居住者だが、1割ほどはコンクリートの壁
(屋根はビニール等)がある家に住んでいる。          

 

earth2019_ICAN_2.jpg全世帯の4割ほどは、今は使われなくなった工場の中に家をつくり住んでいる。

 

earth2019_ICAN_3.jpg全世帯の5割ほどは、ごみの上に家を建てて住処としている。※プライバシーに
配慮し、子どもたちがゴミ回収をしている写真等は保持しておりません。   

 

そこでアイキャンは、これまで別のゴミ処分場地域で培ってきた栄養改善や保健教育のノウハウを活用し、この地域の子どもたちの栄養と保健状態を改善するために動き始めました。この事業は、自治体(マニラ市)が運営する保育園を舞台に、地域の母親とともに行われます。

アイキャンが「フェリシモ 地球村の基金」をもとに、母親たちに、栄養士による栄養価の高い料理の作り方研修、看護師による保健教育を行い、母親たちは、研修で得た知識や技術をもとに、自治体が運営する保育園(授業料無料)で60人の子どもたちに給食活動を開始することができます。母親たちに研修をまず行うことで、保育園内での給食だけではなく、家庭で提供される料理の栄養も改善していきます。

また、アイキャンは、自治体が運営するこの保育園に調理器具を提供するとともに、地域参加型での給食活動の運営方法を教える研修を行います。これらの活動によって、1年間で栄養不良児童を10%以下にまで抑えるとともに、母親たちと自治体に給食活動の運営ノウハウを提供します。

 

<主な活動内容>

1.安価で栄養価の高い料理の作り方研修
 栄養士が地域の母親に対して、安価で栄養価の高い料理の作り方の研修を5回行います。
 (例:モリンガを使用した料理は、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富で、国連でもSDGsの2番目で
 ある飢餓を終わらせる切り札とされています。)

2.保健研修
 看護師が地域の母親に対して、子どもを病気から守るための保健研修を5回行います。
 (例:手洗い、応急処置、パグパグ(上述)の害について)

3.調理器具の提供
 同地域にあるマニラ市の保育園に対して、調理器具等を提供します。

4.地域参加型給食活動運営研修
 同地域にあるマニラ市の保育園に対して、地域の人々とともに給食活動を行うための運営方法に関する研修
 を2回行い、通年でOJTを実施します。

5.栄養改善の学校給食の提供
 マニラ市トンド地区に住む3~5歳の60名の子どもに対して、同保育園で週5回地域の母親が栄養価の高い
 給食を提供します。

 

<期待される効果>

【事業終了時に目指す状態】

  • マニラ市トンド地区に住む60名の子どもの栄養不良率を10%以下まで引き下げます。
  • 母親と自治体が、次年度以降の給食活動の拡大にむけた技術を習得します。

 

【各活動に対するアウトプット】

1.安価で栄養価の高い料理の作り方研修
 地域の母親たち40名以上が、安価で栄養価の高い料理の作り方の知識を得ることができます。これによっ
 て、給食の栄養価が高まるだけではなく、各家庭でだされる料理の栄養価も高まります。

2.保健研修
 地域の母親たち40名以上が、子どもを病気から守るための保健の知識を得ることができます。

3.調理器具の提供
 同地域にあるマニラ市の保育園に調理器具が整備されます。

4.地域参加型給食活動運営研修
 対象の保育園の教師が、給食活動を行うための運営方法を習得します。

5.栄養改善の学校給食の提供
 同地域の3~5歳の60名の子どもが、保育園にて栄養価の高いご飯を食べることができます。

 

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■マニラで最も生活が厳しいトンド地区の子どもたちの栄養改善事業
実施場所:フィリピン共和国マニラ市トンド地区
実施期間:2019年10月1日~2020年9月30日
・アイキャンさまのその他の支援活動はこちらから 

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「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための6つの自立を支援するプロジェクトの
応援投票を2019年11月1日から11月14日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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