2018年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「学ぶ機会のないシリア難民の子ども達へ 緊急教育支援(トルコ)」の活動レポートをホープフル・タッチさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

 

<プロジェクトの実績報告>

戦争によってトルコに避難し、学習する機会を失ったシリア難民の子ども50名を対象として、インフォーマル教育を提供するテント教室の運営をしました。

未だに不安定な避難生活が続いていますが、この数年間でトルコにおけるシリア難民の子どもたちへの教育支援は拡大し、農村地の子どもたちでも公立学校へ通える機会を得られるようになりました。今までトルコ語や集団活動への不安を抱えていた子どもたちですが、テント教室での学習やレクリエーション活動を通じて自信を持てるようになり、ほとんどの子どもたちが公立学校へ通う準備ができました。

これまでは基本的なアラビア語、トルコ語、英語の読み書きや、算数の学習を重点的に実施してきましたが、科学や歴史についても勉強をして、基礎学力を磨くことができました。避難先で学ばざるをえなくなったトルコ語は、ホストコミュニティのトルコ人の人々と流暢にコミュニケーションがとれるまでになって、家族の方々も驚いています。 

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トルコ語を書けるようになった男の子

 

学力はもちろんのこと、子どもたちの心理的発達は特に目覚しく、自信をもって物事に積極的に取り組み、様々な人とコミュニケーションがとれるようになりました。活動当初は宿題をこなすのにもせいいっぱいだった子どもたちでしたが、進んで自習をしてトルコ人の友人と交流を築いています。

 

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「絵描きになりたい」という夢を描いた男の子

 

 

<現地の様子・現地の声>

2011年に勃発したシリア戦争以降、トルコでの避難生活に適応せざるをえなかったシリア人家族ですが、未だに農村地における基本的生活は厳しいままです。特に対象地のようなシリアとの国境に近い遠隔地では、農業で小作人として生計を立てるしか職につくことができず、子どもたちも家族の仕事や家事を手伝わざるをえません。そして、ほとんどの子どもたちが、テント教室に出席した後は農業の手伝いをしています。

2019年末に始まったトルコによるシリア侵攻では、活動地と接するシリア側の国境エリアが対象となっているため、治安が安定せず不安な日々が続いています。テント教室は、そんな状況下に生きる子どもたちが子どもとして学び、楽しめる場所になっています。

 

【子どもたちの声】

「トルコの学校や生活に必要なトルコ語や、自分の言葉のアラビア語ができるようになって、トルコの学校に行かれると思うようになった。」

「トルコ語は分かるようになったし、トルコ人のひととも問題なく話せるようになった。でもトルコの学校に行くのは難しいと思う。」

「テント教室で絵を描くのが楽しいから、このままこの教室で勉強したり遊んだりしていたい。」

「みんなで絵を描いたり、サッカーができたり遊べるのはテント教室だけ。ずっと続いてほしい。」

 

【先生の声】

「子どもたちの心理的な成長がはっきりと分かります。特に描画、合唱、演劇、スポーツといった活動を通じて心の壁を砕いてくれました。」

 

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戦車や戦闘機から降ってくるのはハートや花

 

<支援者へのメッセージ>

この活動によりトルコの公立学校へ通う準備ができ、モチベーションも向上した子どもたちですが、家族の農作業を手伝わなければならず、学校に通う時間がないという経済的な課題や、テント教室の居心地のよさから、編入に対する葛藤にも直面しています。大規模な支援では難しい、子どもの気持ちや意思に寄り添った活動を、先生や家族、子どもたちとともに考えていきます。

ご支援いただいたみなさまの力で、シリア難民の子どもたちは元気に楽しく、子どもらしく成長しています。
本当にありがとうございました。

(特定非営利活動法人ホープフル・タッチ 高田さまより)

 

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