2016:03:30:08:22:21

『サチの暗闇ごはん』参加してきました。

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こんにちは、おてらぶのひさよしです。先週末、東京は浅草にあるお寺 緑泉寺(りょくせんじ)にて開催された暗闇ごはんに参加してきました。そのときの様子をご紹介したいと思います。


暗闇ごはんって何?

暗闇ごはんは、『おてらの癒やしごはん』でもお馴染みのお坊さん、青江覚峰さん(以下、青江さん)が主催される新感覚の食イベントです。真っ暗な部屋でアイマスクを着用し、視覚を断った状態で料理を一品ずつ食べていきます。日常では体験することのできないシュチェーションで食べる食事は、嗅覚、味覚、聴覚、触覚が研ぎ澄まされ、さまざまな気づきをもたらしてくれます。


今回のイベントは、青江さんが監修されている漫画『サチのお寺ごはん』(秋田書店)の2巻発刊記念のスペシャルバージョン『サチの暗闇ごはん』としての開催で、漫画家のかねもりあやみさんや、出版関係の方々、ライターの方々、さらにグルメ漫画の原作・原案者としても有名な久住昌之さんもいらっしゃったりで、始まる前から緊張MAXでした。いろいろな世界にいる人たちが、お寺に集まって真っ暗闇のなかでみんなでごはんを食べると考えるだけで、ワクワクしてしまいます。


始まりの時間

イベントが始まるとスタッフの方が、数名ずつ会場に連れて行ってくれました。その際、アイマスクをして行くのですが、目が見えない状態で手を引いてもらいながら進んでいきます。唯一わかるのは畳の間に入ったという事だけ。ちょっと怖いな~と思っていたところ、それを見透かされたように、スタッフの方がこのイベントを体験してはじめて自分が暗所恐怖症だと気づく人もいるんですよ。と話してくださいました。しかも、それは男性の方が多いそうです!

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少しして全員が席についたことを教えていただき、お料理が運ばれてきました。まず一品目は、おちょこのようなものに入った液体。この段階では、もちろん器は「おちょこのようなもの」としてしかわかりませんし、その液体が何なのかもわかりません。口に含んでみると、覚えのある味と香りがします。参加者の誰かが「トマトだ」と口にすると、みんなが続けてトマトだと言いました。スタッフの方が言うには、一番はじめに口に出した人の意見にひっぱられてしまう傾向があるそうです。


その後も、いろいろな料理が登場しましたが、だんだんわからなくなってきます。その中で、特に複雑な味がする一皿がありました。想像するに、ゼリー寄せのようなもの?しかもそれは、とてもたくさんの食感や味がするのです。

まわりの人といろいろお話をしながら料理をいただいているうちに、アイマスクをしていただくごはんがすべて終わりました。


答え合わせ

「ではアイマスクを取ってください」

青江さんの声で、みんなでアイマスクを取ってみると、空間、自分の周りの人、そしてテーブルの大きさなどすべての情報が一気に頭に入ってきます。そして料理の答え合わせがはじまりました。

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自分たちが今まで食べてきたものが、何だったのか、そしてどういう調理をしていたものなのかを、青江さんがひとつひとつ、丁寧に説明してくれます。なかでも驚きだった料理が、あのゼリー寄せのような料理でした。

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それぞれの味

にんじん、だいこん、アスパラ、ホワイトアスパラ、ヤングコーン、ブロッコリー、プチトマト、赤パプリカ、黄パプリカ、きゅうりなどの野菜がひとつになっていました。見た目の美しさはもちろん、食べてみた時のあの複雑な味と食感の違い......なんだろうと思っていましたが、その理由を青江さんが語ってくれました。

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「極楽浄土には大きな蓮の池があるといいます。そこには、青い花、赤い花、黄色い花、白い花などさまざまな花が咲き、それぞれ美しく咲いているそうです。そこに咲く赤い花は青く光ろうとはしません。赤い花として、美しく赤く輝きます。しかし、人間だけが自分ではない誰かになろうとします。この料理を見てみましょう。この中の野菜たちは、それぞれ全く違う味付けをしています。全て同じ味付けにしたら、料理の味はまとまるかもしれません。しかし、それぞれの食材を生かし、それぞれがおいしい味付けでひとつにまとめると、このようなおいしい料理になります。これは私たちの社会にも言えるかもしれません、それぞれがそれぞれの味でいいのです。」

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青江さんのお話とお料理をいただいて、なんだか今の自分が許されたような気がしました。食を通じて気づきや学びをくれる、「暗闇ごはん」という活動の素晴らしさに触れた夜でした。

青江さんの暗闇ごはんは、今後も開催予定です。次の開催情報が分かり次第、ご案内したいと思います。


そしてこのイベントで登場した料理 「大豆の甘辛」 「なすの揚げ浸し」 「飛龍頭」は、『おてらの癒やしごはんプログラム』にも登場します。青江さんの法話とともに、どうぞ体験してみてください。



関連サイト
フェリシモおてらぶ
サチのお寺ごはん

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